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あさ8「島田洋一先生の重要性」

島田先生の見識は、日本保守党の国際感覚を磨く上で欠かせない。
有本先生の情報感度と吸収力、その後の論理構成と発信力は、改めて感心する。特に国際感覚と外交感度については、島田洋一先生がその理論的支柱として活用できる点は、日本保守党が最も吸収しなければならないカテゴリだろう。昨日の筆者の指摘を偶然か即座に反映したものだが(有本女史がこれを見て反応したわけではないと思うが)最後に昨日の記事を付けておく。

Make China Poor Again

「ロシアから中国を引き剥がし、北朝鮮に利を与えない、その為にウクライナ戦争を一日も早く終わらせることが日本の国益である。」有本先生の極めて判り易い論旨。これに対しトランプ政権の裏標語は「Make China Poor Again」だと島田先生が解説する。

NHK7時の国際ニュースは異様

日本の与野党の政治家が、私見や知見を披露しないことの原因を、NHK7時のニュースからその情報を得ている。と指摘した。この点は、島田先生独特の皮肉を込めた言い方で、はぐらかしているように感じられる。その後の説明では島田先生は「ハーバード大学は左翼の牙城」とDSの本体を理解している。そのDS勢力が日本国内に浸透していることを確実に知っている。

タイミングと国民教育

百田有本両先生と島田先生にまだ老獪さを感じるのは、正しい事を今言っても理解を得られない場合は、その言説を明快にしないことだろう。
日本の米国依存症から脱却するためには、安保条約と地位協定、日米構造委員会、米軍統治とCIA傀儡の歴史、そして何よりその根源である日本国憲法の成立過程の欺瞞と嘘、まで行きつかなければならないのは自明である。
但し、国民教育と世論醸成無くしては実現できない。
その意味では、日本保守党塾のスタートはそのキッカケになるだろう。
党員の皆様にも、深堀した学習と見識に高めるトレーニングに期待したい。

(以下付録)20025/2/25の記事

あさ8「日本を取り戻す」2025/2/25

今日のあさ8は、従来からある日本保守党の課題を大きく浮き彫りにした。
・ 国際感覚の欠如、情報不足と理想主義への傾倒
・ 不得意分野のニュースへの対応
・ 財務省解体デモに対する理解
と気になったポイントは上記3点だが、変化著しい国際情勢について少し考えてみたい。

国際感覚と情報の不足、理想と理念の欺瞞に気付けるか?

「ゼレンスキーの平和実現なら辞任用意がある」の報について、かなり奥歯にものが詰まった物言いが続いた。以前のような「ロシアの侵略行為だ」という一辺倒な言説はなりを潜め、この3年に及ぶ戦争をどう停戦するか?という視点に立ったり、ウクライナの土地を追われた人々のことを考えるとと言ってみたり、ウクライナ戦争でのロシアの勝利が中国の台湾侵略に直結するとは言えない、などと逡巡した発言が目立ったが、最も気になったのは「力による現状変更を認めない」という理想と理念に未だ縛られていたことだった。

世界は「力があるものが勝つ」今も昔も変わらない。
ウクライナ戦争が戦後初めて「力による現状変更」が行われつつある事態なのか?国境線が変わらなければ、その政府を倒し新たな傀儡政権を立てることは「現状変更」にならないのだろうか?朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争、イラク戦争、湾岸戦争、カラー革命、マイダン革命。枚挙に暇がない。戦後も変わらず現実は「力あるものが勝つ」「好き勝手をする」世界なのだ。
理想や理念に捉われ過去を省みない姿勢は保守ではない。革新だ。
憲法9条を理想の憲法と崇め、戦争は悪だと決めつけ戦いから目を背ける、自主防衛する気概もない、米国依存病に罹り、米国が掲げる理想や理念を崇拝する。保守とはその態度であり、歴史と過去があるからこそ、これを保守しようとする思想だとクライテリオンにて濱崎洋介氏は判り易く説く。理念や理想だけではうまく機能しない社会や組織の現実を、先人の教えや歴史に学び、常識で考えるのが保守の態度ではないだろうか?
トランプ政権が示しているのはトランプ大統領の独善ではない。
トランプ大統領やバンス副大統領、マスクやケネディが暴いているのは、世界を戦争屋が牛耳りマスメディアや各国政府に浸透して民主主義や弱者救済の理念のもとに分断という争いの種をバラ撒き、実際に戦争を起こしてきた民主党とCIA、軍産複合体、金融資本、マスメディアの欺瞞ではないのだろうか?つまり冷戦崩壊以降、米国一極支配構造になったことを良いことに、ドル支配による資本主義、マネー至上主義を推し進めた結果、その破綻が眼前に迫っているのだ。
これに対し唯一抵抗を示したのがプーチン大統領とロシアであり、自国の資源と万全の食糧自給、西側諸国と米国に負けない軍事力、その根源は核弾頭を搭載せずとも核兵器並みの破壊力を物理的に持つ極超音速ミサイル、を作り上げ、BRICS通貨構想という対ドル支配まで見据えた対抗軸を構築した。
これによって世界は一極支配から2極支配、つまり勢力均衡へと移りつつあるのだ。トランプ大統領もドル支配が打ち破られる可能性を見越してBTCをはじめとする仮想通貨まで視野に入れた、米国生き残り戦略を考えざるを得ず、軍事力で勝てないが故に、一旦は2極支配構造を受け入れ、次の戦略目標で負けない体制づくりに入るための、第一段階に過ぎないのだと思う。
日本の国益を考えた外交政策とは?
このような世界情勢の変化の中で、日本の国益とは何か?を論じなければならないのだが。今もし米国一極体制から米露2極体制に移り変わっているならば、それに呼応してロシアとも関係改善を図ることがトランプ大統領が目指す、第2段階である対中包囲網にロシアも取り込む、くらいの視座を持つ必要が無いだろうか?
日本保守党は日本が独立している前提で外交軍事政策を考えているような気がするが、自主防衛を行う上で必要な措置を講じるためにも、何を持って独立したと言えるのかに目を背けずに議論し、国民を鼓舞し気付かせることが必要なのではないだろうか。独立することによってはじめて自立した外交、米国と力の差があったとしても対等に近い同盟関係、日本の運命を自らの努力と力で決定することのできる本来あるべき国家像、日本を取り戻すことができるのではないだろうか。

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