『ロボット・ドリームズ』を観た話

『ロボット・ドリームズ』を観ました。

おそらくこの記事をツイートするときは、記事タイトルとリンクだけにして冷静を装っていると思うのですが、全然冷静じゃないです。そんな人間がしたためた文章であることを念頭にお読みいただけますと幸いです。

映像

最初から最後まで、色鮮やかで賑やかでした。観ていて飽きません。
細部まで作り込まれていて、それだけでも映画館で観る価値があります。

ネタバレにならない程度で触れますが、物語の中盤あたりでちょっとした「メタ表現」があります。スクリーンという媒体をうまく利用した描写なんですが、突然始まるので「なんだなんだ」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
あのシーンは「夢」の象徴であり、同時に制作側の遊び心でもあると捉えました。とても好きです。

音楽

劇中に流れる音楽も全て良いのですが、本作を語るのにこの曲を外すことはできないでしょう。本記事もこの曲を聴きながら書いています。
アース・ウィンド・アンド・ファイアーのセプテンバー(1978)です。

聴いたことはある、という方は大勢いらっしゃると思います。
お恥ずかしながら私もその一人でして、映画を観終わった後に歌詞の意味を確認したら「おいおいおいこれってあの二人のことじゃねぇか……」となり関係性オタクの血が騒ぎました。
『ロボット・ドリームズ』を鑑賞した方は、是非この曲の歌詞を噛みしめてください。これは一生味のするガムです。

ストーリー

とても良かったです。
最後にスタッフロールが流れ始めたとき「ああ……ここで終わるんだ……」と何とも言えない感情になりました。決して悪い意味ではありません。

本作の結末の受け止め方は、人それぞれ思うところがあると思います。
少なくとも私は、
「ハッピーエンドなの?」と言われると「うーん」
「じゃあバッドエンドなの?」と言われても「うーん」
となります。いろんな捉え方ができると思います。

物語の観測者たる私たちにできるのは、二人の未来が「見通し良し」でありますように、と願うことだけです。

幸せって何なんでしょうね(遠い目)

キャラクター

この作品にはとんでもない数のキャラクターが登場します。
その大半はいわゆるモブキャラですが、キャラクターデザインがしっかり作り込まれているので、彼らも同じ街に生きているんだという事実がひしひしと伝わってきます。

主人公の二人以外では、個人的にクールイケイケグラサン超絶器用アクティブ黄色アヒルお兄さん(お姉さん)が推しです。性別不詳なのでこういう表記にしているんですが、正直どっちでもおいしい良きです。

主人公二人の関係性

言うまでもありません

最後に

本作のトレーラーを貼っておきます。こちらを見て、少しでも琴線に触れるものがあれば、是非劇場でご覧ください。

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