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高齢者が100歳以上となる世界

世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上の人のことを高齢者としています。一般的には、64歳以下を現役世代、65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者としています。現在私はギリギリ現役世代です。

5月23日に岸田首相も出席して開催された経済財政諮問会議で、民間議員から高齢者の定義を現在の”65歳から70歳に引き上げる”事を検討すべきとの提言が出て、SNSで様々な意見が飛び交っているみたいです。

この提言では、身も心も満たされた、誰もが活躍できる社会・ウェルビーイングの高い社会をいかにして実現するのかというテーマで、全ての世代でリスキリング(学び直し)を推進すべきという文脈の中で、『高齢者の健康寿命が延びる中で、高齢者の定義を5歳延ばすことを検討すべき』と提言しています。

本当の意味で、高齢者が生き生きと暮らせる社会が実現できるのなら良いのですが、少子高齢化による労働力不足を解消したいという思惑がミエミエです。また、年々重くのしかかる年金の抑制策ではないかという意見も多数あるようです。現在の一般的な年金支給時期は65歳からですから、5年延びればそれだけ年金にかかる予算は削れるわけです。

そんなことは無いでしょうが、高齢者の定義が5年延びて70歳になった頃、さらに5年延ばされるかもしれません。そうなると年金は永久にもらえません。冗談交じりに「30年後には高齢者の定義が100歳になってそう(笑)」という笑えない意見もありました。

もうすぐ高齢者の仲間入りか・・・と考えていたのに、いきなり梯子を外された感じです。長生きしても高齢者になれないかもしれないのです。高齢者になるのが、こんなに難しい事とは思いもしませんでした(笑)。

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