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キムコとノンスメルを覚えていますか?

日本で冷蔵庫が普及し始めた頃(昭和40年代)、冷蔵庫内の臭いの問題は深刻でした。魚などの生モノに加え、ニンニクやショウガなどの臭いの強い野菜を入れれば、狭い庫内は”複雑なニオイ”で充満しました。

「そんなの、ラップで包めばいいじゃないか?」と思われる若い人が多いと思いますが、その頃はまだラップ(透明な包装用のシート)やジップロックなどが存在/普及していませんでした。その頃に現れた救世主が『キムコ』でした。キムコの主原料はヤシガラ活性炭で、活性炭内部の微細な孔隙にニオイ成分を吸着することで、いやな臭いを脱臭します。

我家の冷蔵庫にも、庫内の隅っこにキムコが鎮座していました。『ノンスメル』は後発の類似商品です。”スメル(smell;臭い)がしない(ノン)”という直接的なネーミングですが、キムコより少し安価なこともあって売れていました。各家庭の冷蔵庫には、キムコかノンスメルがあるのが常識でした。60-70代の人は、「ウンウン」とうなづいていることでしょう。

”キムコ”をググっていたら、台湾にキムコ(KYMCO)という同名の二輪メーカーがあることを知りました。ただし、脱臭剤のキムコとは全然関係ないようです。

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