オジサンのための現代用語#9 ファビョる
インターネットスラングは、蘊蓄の宝庫です。自分では結構長く生きたつもりでしたが、インターネット上にはまだまだ知らない言葉が数多く存在しています。今回取り上げるのは、”ファビョる”/”火病る”です。この言葉がネット上の辞書で簡潔に表現されていたので、以下に”ファビョる”の解説文を示します。
『怒り狂うさまを意味する火病を動詞として用いた表現。火病は「a Korean culture-bound syndrome」として米国の精神科協会に公認された韓国文化特有の精神的症候。韓国人を蔑むインターネットスラングとして用いられていることがままある。』
私は”火病”自体が初耳だし、これが”韓国文化特有の精神的症候”ということも知りませんでした。こういう言葉があることは蘊蓄知識としては面白いのですが、”韓国人を蔑むインターネットスラングとして用いられていることがままある”という部分はいただけません。スラングには、ディスるニュアンスが多少入ることは仕方ありませんが、差別的な意図で使われるのなら、あまり気持ち良い言葉ではありません。
ファビョるとは関係ありませんが、意味不明の言葉としてよく使われる「フジコ、フジコ」は、差別的なニュアンスが無いので安心して使えそうです。ただし、富士子/藤子さんは不快に思うかもしれませんが・・・。
またまた全然関係ありませんが、つい最近『禿同』という言葉に遭遇しました。最初は頭頂部が”同じように禿げている”ことかと思いましたが、全然意味が違っていて、”激しく同意する”が激同(⇒禿同)に変化したものだと知りました。
ネットスラングは奥が深いです。乙。