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最近、少しだけDIYに興味が湧いて、DIY関連の動画を観ていたら、ポータブル電源(ポタ電)関連の動画がリコメンドされることが増えました。私はインドア派なので、キャンプに出掛けることはありませんが、キャンプが好きなアウトドア派にはポタ電は欠かせないようです。また、オフグリッドといって電力会社の送電網(グリッド)に頼らない、電力を自給自足して生活することを目指している人たちにも、ポタ電は欠かせないアイテムです。
最近は頻発する地震被害とも関連して、防災グッズとしてのポタ電も見直されているようです。以前のポタ電は、三元系のリチウムイオン電池でしたが、最近はリン酸鉄リチウムイオン電池を使ったポタ電が主流になりつつあります。また、半固体リチウムイオン電池も市販されるようになってきました。
三元系とは、マンガン・コバルト・ニッケルの3つの金属元素の化合物を正極に使っているリチウムイオン電池のことを言います。普段使っているリチウムイオン電池の多くは、この三元系リチウムイオン電池です。
リン酸鉄リチウムイオン電池は、リチウムイオン電池の一種ですが、正極材料にリン酸鉄リチウムを使っているのが特徴です。三元系のリチウムイオンは衝撃に弱く安全性に若干問題がありましたが、リン酸鉄系電池は安全性が大幅に改善され、充電回数も大幅に向上したので長寿命になりました。
リチウムイオン電池の内部には電解質の液体が入っていますが、これをゲル状の半固体にしたものが半固体リチウムイオン電池です。半固体電池になると液漏れの心配が大幅に改善され、安全性も格段に向上しました。三元系では最悪爆発することもありましたが、半固体系では爆発することはまずありません。
三種類の電池の比較の動画を観たことがありますが、電池に釘を打ち込むと、三元系では爆発的に燃焼しました。それに対してリン酸鉄系は爆発こそしませんが、白煙を上げて静かに燃えていました。半固体系は燃焼することもなく、特に大きな変化はありませんでした。
今後は半固体系、さらには固体系へと電池が益々進化していきそうです。ポタ電も一家に一台、一人一台の時代が来るかもしれません。