Wiki先生によれば、”感謝”というのは、「優しさ、贈り物、手助け、好意、その他の厚情を受けた人物がそれらを施してくれた贈り主に向けて示す、ありがたいという気持ちやその感情を表すポジティブな反応」と説明されています。厚情の送り主に対して”感謝”を示すことは当り前のことのように思いますが、そのように思わない人たちも少なからずいるようです。
読売新聞オンラインに「43万円の現金が入った財布を届けたのに、お礼の連絡が一切なく、仕方なく先方に電話したら忙しさを理由に電話を切られたために、訴訟を起こした」と言う記事が載っていました。最終的には7万円の報労金で和解したようですが・・・。
遺失物法では、落とし主は遺失物の価格の5~20%に相当する報労金を拾得者に支払わなければならないと定めています。20%は多いとしても、10%くらいの御礼は常識の範囲内でしょう。拾った善意の人も、報労金目当てではないので、菓子折りでも持って行ってすぐに謝意を伝えれば、菓子折り代の数千円程度で済んだかもしれません。しかし、お礼の言葉が一切なく「忙しい!」と電話をガチャ切り?されたら、頭に来ても不思議ではありません。
感謝が出来ない人には、様々な特徴があるようですが、その一つに『自己中心的で身勝手』と言うのがあります。このケースは、この特徴がピッタリです。好意で財布を届けてくれたのに、感謝をせずに「忙しい」という自己都合で相手を拒絶するというのは、良い大人がすることではありません。
原告は「お金が欲しかったわけではなく、謝意を伝えてくれれば訴訟は起こさなかった」と言っています。さすがに訴訟までするかと言われれば、自分なら”諦める”でしょうが、この原告は曲がったことが嫌いなのでしょう。財布の落とし主は「仕事が忙しくて対応できなかった。こんなことなら、早めにお礼を言えばよかった」と話したと書かれていました。
感謝できない人の特徴として、『想像力の欠如』というのもあります。ちょっと考えればわかりそうなことですが・・・。
こんな記事を書いている私ですが、実は家族からは「お父さんは感謝しないよね」といつも言われています。御免なさい。猛省します。