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オツリを知らない子供達
オツリを知らない子供たちがいることを知って驚きました。オツリと言っても”ポットン便所のオツリ(糞尿の飛沫)”のことではありません。もちろん、現金払いの時に戻ってくるお金のことです。ある程度の年齢の大人には、説明する必要がないほどに”当たり前”の単語です。
しかし、最近のキャッシュレス化の波のせいで、現金をほとんど見ないし、当然オツリも見ることがありません。時代の潮流に乗り遅れている私にとっては、「オツリを知らない子がいるの?」と驚くばかりです。これも時代の流れなんでしょう。
『戦争を知らない子供達』という歌があります。これは作詞が北山修さん、作詞が杉田次郎さんによるフォークソングです。歌われたのは1970年で、私が子供の頃に流行った歌の一つです。この頃は、日本が戦後の混乱から復興し、高度経済成長に入った頃です。1956年の経済白書には、「もはや戦後ではない」という言葉が書かれていました。これは、「もう戦後から復興するという時代は終わった。これから新しい時代に入っていくのだ」という時代の雰囲気を象徴する言葉です。
『戦争を知らない子供達』から半世紀以上が経ちました。いまでは、戦争はもちろんですが、オツリも知らない子供たちが誕生しています。平和で便利な世の中になったのは、モーレツに働いてきた先人たちのお陰です。
『戦争を知らない子供達』をリスペクトして、”オツリを知らない子供達”という替え歌の歌詞を考えてみました。還暦以上の方なら、メロディを知っているはずです。さあ、歌いましょう♪
ネットが普及し 僕らは生まれた
キャッシュを知らずに 僕らは生まれた
大人になって 歩き始まる
ボカロの歌を 口ずさみながら
僕らの名前を 覚えて欲しい
オツリを知らない 子供たちさ