見出し画像

マニキュアとペディキュアとプリキュア

女性の間では、手指の爪(ネール)の手入れが流行っているようで、ネールサロンで可愛く飾ってもらったり、付け爪やシールなどを使って自分で飾ったりもするようです。

少し前の爪のオシャレと言えば、マニキュアだけでした。日本語のマニキュアは、爪に塗る光沢のある液のことですが、英語ではこの液のことは nail polish と呼びます。 英語の manicure は”手や爪の手入れ、マニキュアをすること”を指す名詞か、”マニキュアを施す”という動詞になります。

元々 manicure という英単語は、を意味する man という語幹に、cure (治療する/治す)という動詞が合わさった単語です。同系統の英単語には、manual (手動の;マニュアル)や、manuscript(”手書きの”の原稿;マニュスクリプト)、maneuver (操縦;マニューバ)などがあります。

マニキュアの液体には、揮発性の成分が入っているので、使用するときには換気に注意する必要があります。以前、京都の地下鉄に乗っていた時に、若い女の子が車内で平然とマニキュアを塗っていたので、「止めてくれ」と注意したことがありました。地下鉄のような閉鎖空間でマニキュアを塗れば、車内に異臭が立ち込めてしまいます。注意された女の子は謝ることなく、無言で次の駅で降りてしまいました。おそらく、”変なおじさんに絡まれた”くらいにしか思っていなかったのでしょう。

手指の場合は manicure ですが、足指の場合は pedicure (ペディキュア)となります。pedicure という英単語も、を意味する ped という語幹に、cureをくっ付けたものです。同系統の英単語には、pedal(ペダル)や pedestrian(歩行者)などがあります。タイトル画は、足指のネイルアートの画像になります。

ところで、私はオジサンなので詳しくありませんが、『プリキュア』という美少女戦士のアニメーションがあります。このプリキュアは”かわいい”を意味する”pretty”と、”癒す”を意味する"cure"をつなげた”pretty cure"(プリティキュア) の略が由来となっているそうです。

蛇足ですが、ツメというのは”先端部”を意味しています。つまり、手や足の先端は、同じ”ツメ”と呼ばれています。現在2月で、まだまだ寒い時期が続きますが、”冷たい”の語源は”ツメ(爪)+イタイ(痛い)”と考えられています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?