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魔法の呪文とおまじない
タイトル画はシンデレラの有名なシーンです。これは魔法使いのオバアサン、本当は妖精のフェアリー・ゴッドマザー(Fairy Godmother)が、魔法でカボチャを馬車に変えるシーンです。この時にかける呪文が、”サラガドゥーラ・メチカブーラ・ビビディ・バビディ・ブー”です。なお、ビビディやバビディ、サラガドゥーラやメチカブーラは、呪文なのでこれ自体に特別な意味はないそうです。
呪文の後半部分『ビビディ・バビディ・ブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)』は、劇中歌のタイトルにもなっています。なお、この物語の主人公・シンデレラ(Cinderella)は本名ではありません。彼女の本当の名前はEllaで、CinderellaはCinder+Ella=”灰かぶりのエラ”という意味です。
魔法を使う時には、なぜか呪文を唱えます。おそらく、口から発する言葉には”力(Force)”がこもっていると考えていたからでしょう。異世界転生もののマンガやアニメでは、魔法を使う時には「ファイヤーボルト!」のように、ちょっと恥ずかしい技の名前をいちいち詠唱します。
日本語にも呪文/おまじないが存在します。最も有名なのは”ちちんぷいぷい”ですが、それ以外にも雷避けの”くわばらくわばら”などがあります。比較的最近では「痛いの痛いの飛んでけー」も呪文の一種かもしれません。ケガや痛みに関する呪文は海外にもあって、ラテン語圏では「 Sana, sana, Culito de Rana. Si no sanas hoy, sanarás mañana」と言うらしいです。意味は「治れ、治れ、カエルのおしり。もし今日治らなかったら明日治れ」です。英語にも同じようなものがあって、「Kiss it and make it better」と言うそうです。