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お勧め”シリーズ本”#2 『徳川家康』
戦国時代の三英傑の一人・徳川家康は、知らない人がいない超有名な戦国武将です。これまた超有名な豊臣秀吉の死後、関ヶ原の戦いや大坂冬の陣&夏の陣で豊臣氏を滅ぼし、265年間も続く江戸幕府を開いた初代将軍です。
小説『徳川家康』は、歴史小説家の山岡荘八さんが書いた徳川家康が主人公の長編歴史小説です。元々は、新聞に連載された連載小説でしたが、その後18年かけて完成させた大河小説です。この本は、幅広い読者を獲得して、累計5000万部突破という戦後最大のベストセラーとなります。この本は、歴史小説としてもちろん面白いのですが、家康が生き残る(勝ち残る)さまざまな戦略が会社の経営者に受けて、”経営の虎の巻”としても読まれています。
私がこのシリーズを読破したのは、大学生の頃でした。若い時から歴史には興味があったので、『徳川家康』を読みたかったのですが、何せ全26巻で、しかも1冊の分量も結構多い本当に長編の物語ですから、読み始めるまでには葛藤がありました。
前半はスイスイ読めました。歴史好きならよく知っているエピソードや歴史的事実が数多く出てくるので、ページを捲る指が止まりません。しかし、後半になってくると急激にスピードダウンします。家康の晩年に近づく最後の2-3巻は、惰性で読みました。
「全26巻は流石に無理だ!」と思われる人には、『影武者・徳川家康』がお薦めです。これは、上中下の三巻シリーズですので丁度よい分量です。しかし、読了後は「もっと読みた~い!!」となること、間違いなしです。こちらは、史実に基づかない”空想オリジナル歴史”ですので、ご注意ください。この本が原作となって、コミック本も出ているようなので、小説が苦手な方はそちらからでも、この本の面白さが体感できます。
作者の隆 慶一郎さんは、定年後に本格的に小説を書き始めた遅咲きの作家さんですが、残念なことに比較的早くにお亡くなりになりました。私は隆さんの大ファンでしたから、訃報を聞いた時には「新しい話が読めなくなる!」と、大変残念に思いました。今でも隆さんが、歴史小説ジャンルでは私の中のNo.1の作家さんです。