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元素の周期表を横に覚える

高校生になって化学を習うとき、真っ先に覚えさせられるのは原子の名前と原子番号です。この覚え方には定番があって、原子番号1~20までの水素からカルシウムまでは、『水兵リーベ僕の船 七曲がりシップスクラークか』と覚えるようです。これは、「H He Li Be B C N O F Ne Na Mg Al Si P S Cl Ar K Ca」の元素の並びを、”水(H) 兵(He)リー(Li)lベ(Be)僕の(B+C+N+O)船(F+Ne) 七(Na)曲がり(Mg+Al)シップス(Si+P+S)クラーク(Cl+Ar+K)か(Ca)”のように割り当てています。

ただし、私が習ったのは『水兵リーベ僕の船 そう曲がるシップスクラークか』です。この覚え方はナトリウムが曹達そうだであるという知識が必要です。原子番号の覚え方には続きがあるようで、原子番号21~29までのスカンジウムから銅までは、次のように覚えるみたいです。『坂道で僕の車で徹子にっこり』⇒「Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu」。ただし、ニッコリの部分にちょっと無理があります。

元素の周期表は、1869年、ロシアの化学者ドミトリ・メンデレーエフが、それまでに発見されていた63種類の元素を使って作られました。 メンデレーエフは、夢で見た原子番号の表から、原子番号の順番に元素を並べると化学的特徴が周期的に繰り返されることを思いついたと言われています。メンデレーエフは、すぐに学会で元素の周期性について発表しましたが、当初はすごい発見だと認められることはありませんでした。しかし、今では化学の教科書には欠かせない表のひとつになっています。

数年前に、新しい元素であるニホニウム(nihonium)が話題になりました。ニホニウムは、原子番号113の元素です。元素記号は Nhで、超ウラン元素の仲間です。ニホニウムは、日本人で構成された森田グループが発見した元素です。新元素を発見/命名したのは、アジア初となり、2022年現在、周期表に正式追加された最新の元素の1つです。

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