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この時点で、パリオリンピックはまだ序盤ですが、メダルラッシュが続いています。柔道、体操、フェンシングなど金メダリストが続々と誕生しています。また、メダルが取れなくても、自身の能力の限界に挑戦する姿は感動的です。個人的には、馬術団体の銅メダルが驚きでした。この驚きには、不見識で申し訳ないのですが、「そんな競技もあったんだ」という驚きも混じっています。
体操団体は相手チームのミスが発端でしたが、大逆転による金メダルとなりました。また、スケートボード男子でも最終試技で大逆転という、ドラマチックな展開でした。
逆転して勝つ方は気持ちが良いですし、大満足でしょうが、一方では逆転負けで悔しい人もいます。メダル候補と騒がれていて、調子が良かったはずなのに、一瞬のスキを突かれて逆転されてしまうケースは少なくありません。
冷静に考えれば、オリンピックに出るような選手は日頃の鍛錬で、いつでも逆転できる能力を秘めています。全く無名の選手でも、大逆転でメダルが取れるかもしれないのが、見る側にとってはオリンピックの醍醐味であり、選手側にとっては怖さです。
パリオリンピック本戦の逆転劇の素地は、予選の段階にもありました。日本のバスケチームはオリンピックの出場をかけた予選で、大逆転の末、自力出場の権利を手に入れました。そのバスケットチームですが、残念ながら良い結果が出せずにいます。
苦しい時ほど、応援が必要です。「がんばれ、ニッポン!」。全アスリートの皆さん、全力を尽くして頑張ってください。