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流行語大賞は曲がり角?

その年の世相を映した言葉や話題になった言葉に贈られる『現代用語の基礎知識選 ユーキャン新語・流行語大賞』が発表されました。2024年の大賞は、ドラマ『不適切にもほどがある!』を略した言葉『ふてほど』が選ばれました。

このドラマは欠かさず見ていたので、正式な番組名は覚えていましたが、省略版の”ふてほど”は、誰からも聞いたことがありません。人気番組だったことは確かですが、この番組が心に刺さったのはいわゆる昭和中期の世代です。イマドキの若者は殆どテレビを見ませんので、若い人の中にはこの番組のことを全く知らない人も少なくないでしょう。

昔のヒット曲は、誰もが口ずさめる歌で、老若男女がある程度知っている歌でした。しかし今は、全世代に知られているような歌はありません。それと同じく、流行語にも世代間のギャップがあります。要するに、”誰もが知っている流行語”はもはや存在しないのです。昨年の対象である『あれ』も全く聞いたことがありませんでした。

流行語大賞はお遊びみたいなものなので、一々目くじら立てても仕方ありません。しかし、聞いたことが無い流行語が対象となるのは、少しモヤッとします。流行語大賞はそれなりに世相を反映してきましたが、そろそろ曲がり角に来ているのかもしれません。

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