食の不一致 納豆ご飯と卵かけご飯
夫婦やカップルにとって、”食の好みの問題”は重要です。食べ物の好みが合わないと、食事の度にイライラしたり、イヤな気持ちになったりする可能性があります。まだお付き合い段階のカップルなら、普段の食事を一緒にする頻度は少ないでしょうが、夫婦になればそうはいきません。
食の好みが一致すれば問題ありませんが、そうでない場合は、お互いに長年慣れ親しんだ食生活を変えるのは一苦労です。基本的には、染み付いた食生活は変えることはできないので、お互いの食の好みを”尊重”する姿勢が大事です。これができないと、お付き合いや結婚は長続きしません。
具体的な食の好みの例で出てくるのは、納豆ご飯や玉子かけご飯です。納豆は、たんぱく質・ビタミンB6・ビタミンE・ビタミンB2・カリウム・マグネシウム・鉄分・カルシウム・食物繊維の6大栄養素をバランスよく含み、納豆菌由来のたんぱく質分解酵素やビタミンB群も豊富に含まれています。ただし、ビタミンAとCは含まれていません。ほぼ完全栄養食の納豆ですが、住む地域によっては好まれません。特に関西エリアでは、納豆は嫌われているようです。なので、関西出身の人は納豆好きな関東出身の人の食の好みに否定的です。大人になれば、あからさまな非難はしないでしょうが、心の中では好ましくは思っていません。
最近ではTKGとも呼ばれる(?)玉子かけご飯は、昔から食べられていました。しかし、大昔、ニワトリの卵は貴重品であり、病気の時にしか食べられなかったと、私の親世代は言っていました。さすがに私の子供の頃は、普通に食べられる安価な食材でした。
卵は、食物繊維とビタミンC以外のすべての栄養素を含み、エネルギー源としてはもちろん疲労回復や内臓の機能アップにも良い優秀な食材です。また、人体では作れない8種類の必須アミノ酸をバランスよく含み、消化吸収もバツグンによいことが特徴です。栄養バランスの良い卵をご飯にかけた玉子かけご飯は、ほぼほぼ完全栄養食です。
実は玉子かけご飯には、その作り方に様々なバリエーションがあります。まずは、全卵を使うか君だけを使うかで二種類に分かれます。さすがに白身だけのTKGは今のところ聞いたことがありません。つぎに、その卵を直接ライスオンするか、別の容器でほぐした後にご飯に乗っけるかで更に二種類に分けられます。また、卵にかける調味料にもバリエーションがあります。一般的には、醤油なのでしょうが、最近ではオリーブオイルなども使われます。少し前に見たテレビでは、TKGが海外でも流行っていることが紹介され、そこでは白身をメレンゲ上に泡立てたものに、黄身を混ぜていました。
私が食べていたTKGの作法は、以下の通りです。1)玉子は全卵を使用し、別容器に割り入れる。2)味の素と醤油を加え、かき混ぜる。3)ご飯の中央部に穴をあける。3)よくかき混ぜた卵液を中央部に注ぎ込む。4)ご飯とよく混ぜ合わせる。5)美味しく頂く。
これが一般的な作法でないことは十分承知しています。その他にも、卵を少しずつ崩しながら食べるやり方や、かき混ぜた別容器にご飯を入れるという方法も知っています。玉子かけご飯は、本当に奥が深いようです。
私の究極の玉子かけご飯は、納豆ご飯とのコラボです。子供の頃によくやっていたのは、調味料を加えた卵液に納豆も加えるバージョンです。この卵納豆ご飯は、究極の完全栄養食です。卵に足りなかった食物繊維は、納豆で補えます。ただし、ビタミンCだけは不足するようなので、ビタミンCが豊富なパプリカやブロッコリーなどがあれば完璧です。
この記事を書いていたら、無性に玉子納豆ご飯が食べたくなりました。
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