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校長先生の話は覚えていない
私の高校時代の同級生には、小学校や中学校の教師になった人がいたので、そのうちの何人かは教頭や校長になっているでしょう。私もそんな年になりました。
小中高の頃、始業式や終業式、運動会などのイベントがあると、必ず校長先生のお話(訓話)がありました。小学生の頃は特に、校長先生の話が長く感じました。「校長先生の話が長い」というのは、学生を経験したすべての人の共通認識でしょう。
校長先生の話は長い、退屈だと思っているので、当然話の内容は頭に入りません。おそらく、ためになることを言っているのでしょうが全く心に残っていません。それより、授業中に何気なく語った担任の先生のエピソードが記憶に残ったりしています。
校長先生の話が心に響かないのは、その話が本人のオリジナルではなく、”話の元ネタ”があるからです。これは『校長説話集』という本で、第三集まで出版されています。この本には、訓話の例が示されていて、自分のエピソードをチョイ足しすれば、お話が完成する仕組みになっています。そのため話はまとまっているのですが、感動要素が乏しくなっています。
私は人に話をするのが苦手で、特に”エラそうな訓話”は大の苦手です。ただし、年齢が年齢なだけに、少しは人前でも話ができるようになりました。やはり、何でも経験を重ねることが重要みたいです。
最後は何だか訓話みたいになったので、この辺りで。