
『赤いきつね』の非実在型ネット炎上
マルちゃんの『赤いきつね』と『緑のたぬき』は、カップ麺の老舗です。ところで、「赤い=キツネ」の連想は出来ますが、「緑=タヌキ」の連想ができません。どうしてこんなネーミングになったのでしょうか?。
疑問は一先ず棚上げして、本題に入ります。少し前に”赤いきつねのCMに対する炎上騒ぎ”がありました。赤いきつねだけに、”赤い炎”を連想させたのでしょうか?。このCMは、”頬を赤く染めた女性が美味しそうに赤いきつねを食べている”というアニメを使ったCMです。一部の人が、このCMが性的だと言っているらしいのです。私も見てみましたが、普通のCMのように見えました。可愛い女性が主人公なので、性的な対象に見えたのかもしれませんが、さすがに深読みし過ぎです。
どうやら、今回の炎上は”非実在型のネット炎上”、つまり”でっち上げの炎上”のようなのです。本来の炎上というのは、多くの人達が「これはダメだ」という”真っ当な”意見に基づいて始まるものです。しかし、”非実在型のネット炎上”はメディアの情報操作によって、ごく少数の意見をクローズアップすることで”炎上したかのように見せている”状態です。
少数意見はもちろん大事ですが、悪意を持って少数意見をクローズアップすることは、情報操作につながりかねません。”報道の自由”は保証されるべきですが、ネガティブな意見だけを取り上げるのが”報道の自由”とは思えません。
ではこんな時は、どうすればよいのでしょうか?。非実在型炎上に遭った際には『相手にしない』というのが正しい対処法らしいです。つい最近も同じようなことがありました。元SMAPの中居さんとBBQしただけで、CMを降ろされた笑福亭鶴瓶さんです。お寿司屋さんのCMだったようですが、少ししたら元の状態に戻りました。この時の企業側の対応は少し焦ってたのかもしれません。炎上の内容を精査せずに慌てて取り下げると、炎上を助長したり、自分たちが炎上に巻き込まれるリスクもあります。
赤いきつねの炎上騒ぎは、それほど盛り上がらないまま鎮火しました。非実在型炎上を仕掛けたメディアとしては、肩透かしを食らったようです。