いつまでもあると思うな・・・
『いつまでもあると思うな親と金』という諺は、一読すると当たり前のことを言っています。しかし、親が健在の間はその当たり前に気付けないものです。親の存在は有難いですが、いつまでも子供の面倒をみてはくれませんし、元気だった親もいつかは亡くなってしまいます。同様に、今はお金があったとしても、使っていけばいつかはなくなってしまいます。これらのことから、”誰かに頼ってばかりではなく、独立心を持ち、倹約をして生きていきなさい”と戒めている言葉なのです。この諺には続きがあって、『いつまでもあると思うな親と金、無いと思うな運と災難」という風に続きます。このように、有名な諺にはそれに続く、あまり知られていない”続き”があるものが、結構あります。
『井の中の蛙大海を知らず、されど空の蒼さを知る』というのもその一つです。これは、確かに井戸の中の蛙は広い海があることを知らないが、井戸から見える空の蒼さなど、井戸の中の世界に長くいたからこそ見えるものを知っているという意味になるそうです。前半の”井の中の蛙大海を知らず”だけだと”見識が狭い”というネガティブな意味になりますが、”されど空の蒼さを知る”という後半部分が加わると、”狭い世界にいるからこそ、その世界の深いところや細かいところをよく知っている”というポジティブな意味に変わります。
他にも、初夢の吉兆を占う言葉の『一富士、二鷹、三茄子』にも続きがあって、『四扇、五煙草、六座頭』となると解説されていました。しかし、私の微かな記憶では『四綿、五煙草、六砂糖』という続きが頭に残っていました。これはNHKの子供ニュースみたいな番組で、日本史の大御所(樋口先生?)が解説されていたと記憶しています。その時の解説によれば、「4番以降は駿河地方の名産品です」と説明されていました。
手前味噌ですが、私が記憶している続編の方が、語呂が良いと思いませんか?。しかし色々とググってみたものの、私の記憶と一致するものはありませんでした。やっぱり私の記憶違い・・・?。