幼稚園で先生が「今日のおやつはムシパンですよ~♡」と言うと、園児の一人が「ムシが入ったパンなんて嫌だ!」と言ったそうです。もちろん、ムシパンは”蒸しパン”のことで、”虫パン”ではありません。
子供の頃は語彙が少なく、知っている言葉(単語)が少ないので、”蒸し”が蒸気で調理するという意味だとは分からないのです。同じような話を、『アナと雪の女王』の主題歌関連で思い出しました。このディズニーアニメの主題歌は大ヒットした『Let it go』です。この歌の邦題は『ありのままで』で、サビの部分に何度も「ありのまま」の歌詞が登場します。
ここで”例の勘違い”が起こります。この歌を聞いていた子供が、「ありのままの姿見せるのよ・・・」の箇所で、「僕はアリのままでは嫌だ!」と言ったのだそうです。この場合のアリは、昆虫の蟻です。子供には”ありのまま”という抽象的な概念が理解できなかったようです。
こんな微笑ましい子供達も、いつか大人になります。私は子供の頃、乾布摩擦を寒風摩擦だと思っていました。子供の私には、”乾布=乾いた布(手拭いやタオル)”とは想像できませんでした。