ようやく逮捕? 銀行員の窃盗
お堅い職業の代表のような銀行員が盗みを働いて逮捕されました。
三菱UFJ銀行の東京都内の支店の貸金庫から顧客の金品を繰り返し盗んでいたとして、元行員の今村由香理容疑者が窃盗容疑で逮捕されました。窃盗行為は2020年4月ごろから約4年半も続いていて、その金額が約17億円相当の金品だというから驚きです。それにしても、三菱UFJ銀行の顧客は富裕層が多いことが、この窃盗事件からもわかりました。
銀行はお金を預けるところですから、信用が第一です。その銀行で働く銀行員が窃盗するとは言語道断です。このニュースに関する報道は結構前からありましたが、容疑者がなかなか逮捕されないので不思議に思っていました。ひょっとすると盗まれたものが多くて、証拠などの確認作業に時間がかかったのかもしれません。
犯罪を犯すと、警察が”犯人だろう”として逮捕して身柄を拘束します。この段階ではまだ犯人ではなく、容疑者です。次に証拠が揃って”犯人だ”と断定し検察が起訴すると、被告になります。しかし、まだ本当に犯人かどうかは分かりません。ただし、日本の場合は起訴した人の99.9%が有罪となるので、被告は”ほぼ犯人”の状態です。
しかし、最近は冤罪なども少なくないので、裁判で有罪が確定するまでは、ほぼ犯人の状態が継続します。最終的に有罪判決が出ると、犯人/犯罪者に決定します。この時、懲役や禁固などの刑が科された場合は、刑務所に収監され受刑者になります。
『盗人に追い銭』となるほど、世間は甘くありません。本当に罪を犯したのであれば、それ相応の罪の償いが必要です。犯罪を犯したのは本人が一番悪いのですが、銀行の危機管理能力の低さも非難されるべきでしょう。こんな管理が杜撰な銀行には、お金を預けられません。といっても、預けるほどのお金がないので当面は大丈夫そうです。