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元メジャーリーガーのイチローさんの、アメリカの野球殿堂入りが決まりました。おめでとうございます。イチローさんのメジャーリーグへの貢献からすれば、当然の結果です。
アメリカの野球殿堂入り可否の投票は、有名スポーツ記者の投票によって行なわれます。これまで満票(100%)で殿堂入りした人はいないので、今回のイチローさんの投票結果は注目されていました。しかし、結果は一人だけ反対したので、満票には至りませんでした。そのことをインタビューで聞かれたイチローさんは「不完全だから良いんです!」と誇らしげでした。さすがはイチローさん、受け答えもメジャー級です。
イチローさんへの思い入れは無いのですが、イチローさんが所属していたシアトル・マリナ―ズには、少し思い出があります。仕事でシアトルに行くことがありました。観光する時間的な余裕などは無く、帰りのシアトル空港で飛行機を待っている時でした。空港内のお店で家族へのお土産を物色していると、マリナーズの野球帽が目に入りました。ちょうどイチローさんが現役で活躍していた頃でした。
野球帽を手に取ると、シリアルナンバーが入ったオフィシャルな野球帽でした。アメリカ製ですが作りもしっかりしていたので、息子のために買って帰ることにしました。値段は覚えていませんが、オフィシャルグッズだけあって安くはなかったと思います。その頃息子は小学生で、野球に興味があったわけではありませんが、この野球帽は気に入って外出するときは必ず被っていました。
お気に入りの野球帽も、何年かすると擦り切れて来て、シリアルナンバーの数字も擦れてきました。しかし、息子は愛用の帽子を手放しませんでした。最後はどこかで失くしてしまい、最期をみとることは出来ませんでした。息子は大変残念がっていましたが、物を大事にする心や大事なものを失くした時の気持ちが経験で来て、良かったと思うことにしています。
いまでもマリナーズと聞くと、帽子をかぶった息子の姿が浮かびます。もちろん、安心して下さい。息子は少しだけオッサンになりましたが、ピンピンしています。