アメリカ生活#11 ネイティブ・ジャパニーズ
日本人のルーツは、どこから来たのでしょうか?。縄文人は、日本列島で16,000年前から3,000年前まで続いた縄文時代の狩猟採集民であり、縄文人の遺伝子は現代の日本人に引き継がれています。長い間、縄文人の起源は、東南アジアあるいは北東アジアと考えられてきました。しかし、縄文人の起源と成立に関する詳しいことは、今日まで明らかにされていませんでした。
国立遺伝学研究所の研究グループの縄文人の全ゲノム解析の結果、縄文人は狩猟・漁労が生活の中心であったことや、小さな集団で生活していたことがわかりました。また、縄文人は、アメリカ先住民を含む東ユーラシア集団の中で最も古い時代に分岐したことがわかりました。その一方で、縄文人は韓国人、台湾先住民、オーストロネシア系フィリピン人などと遺伝的に近いこともわかりました。
古代人の頭蓋骨から、生前の顔を復元するができます。慣れてくると、骨を見ただけでも生前の顔が浮かんでくるそうです。名前は忘れましたが、有名な人骨の研究者にこんなエピソードがありました。その研究者は、収蔵庫で多くの頭蓋骨を整理していました。もちろん、人骨を見ただけで男女の区別はすぐにわかるし、生前の顔も浮かびます。しかし、ある頭蓋骨を見て愕然としました。なんと、その頭蓋骨の生前の顔は自分の奥さんの顔とそっくりだったからです。
アメリカでレンタカーを借りに行った時のエピソードです。私はのっぺりした顔をしていますが、妻は割とホリの深い顔をしています。そのレンタカー屋さんには、日本語のわかる従業員がいて、手続きはすんなりとできました。帰り際に、その従業員が日本語で私に聞きました。「奥さんは、本当に日本人ですか?」。私は、native American (旧インディアン)を意識して、すかさず答えました。「She is a native Japanese.」。その従業員には、大ウケだったみたいで、大笑いしていました。これが、私の初めてのJapanese jokeでした。