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デノミネーションとトルコリラ

  はじめてトルコに行ったとき、紙幣の額面のゼロの多さにビックリしました。アンカラ空港で、円からトルコリラ(TL) に両替したのですが、2-3万円がトンデモナイ額のTLになって戻って来ました。2005年より前では、25万TL・50万TL・100万TL・500万TL・1000万TL・2000万TLの紙幣が発行されていた。紙幣の肖像はもちろん、トルコの英雄、初代大統領ムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像でした。

 アンカラ空港からアンカラのホテルまでタクシーに乗りましたが、タクシーのメーターを見た時が、二度目のビックリでした。当たり前ですが、TL紙幣と同じようにゼロがたくさん並んでいました。タクシーが走ると、ソノメーターの数字がどんどん変わるのですが、数字が大きいのでとっても不安でした。また、桁数が多すぎて日本円の換算がすぐにはできませんでした。

 2005年1月1日から、100万トルコリラを1”新トルコリラ (YTL)” とする紙幣が発行され、実質的なデノミネーションが行なわれた。デノミネーション(denomination)とは、通貨単位を切り下げることです。トルコのようにインフレーションなどにより、通貨金額の桁数表示が大きくなると経済活動に支障をきたすので、その解決のために行なわれることが多く、よくデノミと省略されます。

 初回のトルコ旅行では、ハイパーインフレとデノミネーションの貴重な体験ができました。二度目のトルコ行きは、2005年以降だったので、前回のような混乱はありませんでした。

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