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オヤジの読み聞かせ#5 『マリールイズいえでする』

反抗期は精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否・抵抗し、反抗的な行動をとることの多い期間のことを指します。反抗期は、子供が大人へと成長する過程で誰もが通るものとされています。私の場合は、あまり反抗することもなく”スクスクと”育ちましたが、子供たちはそんなに甘くはありませんでした。

幼児期の反抗期を第一反抗期と言い、「イヤイヤ」と駄々をこねるのでイヤイヤ期とも呼ばれています。極端なイヤイヤは考え物ですが、ある程度のイヤイヤは”自我の芽生え”と考えて許容するしかありません。そんな子供の反抗期を描いた絵本が『マリールイズいえでする』です。”いえでする”は”家でスル”ではなく、”家出する”という意味です。

タイトル画は絵本の表紙ですが、この絵を見ただけでは主人公が何の動物かはわかりません。マリールイズは実はマングースで、しかも女の子です。反抗期のマリールイズは、母親と喧嘩して自分にふさわしい”新しいママ”を探す旅に出ます。マリールイズは様々な動物のもとを訪ねますが、”新しいママ”には出会えません。結局うまく行かずに家に戻ります。そして、最初の母親が一番だということに気付きます。

ストーリーは単純ですが、文章が結構長いし、寝る前に読み聞かせるにはかなりの分量があります。この本は数回くらいしか読み聞かせてはいませんが、とても印象に残った絵本でした。ひょっとしたら、自分が十分な反抗期を経験しなかったためかもしれません。


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