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オジサンのための現代用語#28 ”わかりみ”と”うれしみ”

つい最近、少し前から使われ出した若者言葉を知りました。それは”わかりみ”です。

"わかりみ"とは、"わかる"を名詞的に変化をさせた言葉で、理解や共感、同意を表すときに使われます。"わかりみ"は、2017年頃から広まり始めた若者言葉で、単に面白いとか、語呂が良いという理由だけで使われるようになりました。 そのため、明確な由来や語源については分かっていないそうです。2019年にはギャル語流行語大賞で、「わかりみが深い」が3位にランクインしました。

日本語では”たのし”や”かなし”などの形容詞の語尾”い”を”み”に変えて、”たのし”や”かなし”のように名詞化することはありました。”重み”や”深み”なども”重い”や”深い”の名詞化の結果です。ただし、”み”の他にも”さ”を使った名詞化も結構あります。”重さ”、”軽さ”、”長さ”、”おいしさ”、”まずさ”などがその例です。

しかし、”わかりみ”のように”わかる”という動詞の連用形”わかり(ます)”に”み”を加えた使い方は、それまでの日本語には無かったはずです。また最近では、”うれしみ”という表現も使われているようです。SNS上では、ユーザーが「今とてもうれしみが深い」などと使っているこの用法は、ある意味では正統派ですが、”うれしい”の名詞化には”うれしさ”という先輩が既に存在しています。

日本語は日々変化しています。このような新しい用法が日本語を変えていくのだと、オジサンはいたく感心しました。ギャルの造語力はパネーです。

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