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”現在の二刀流”の代表はメジャーリーグの大谷翔平選手ですが、元々の二刀流と言えば宮本武蔵です。宮本武蔵は、江戸時代初期の剣術家・兵法家・芸術家で、二刀を用いる二天一流兵法の開祖です。宮本武蔵の活躍は映画・小説・マンガなどでもよく取り上げられますが、京都の兵法家・吉岡一門との戦いや巌流島での佐々木小次郎との決闘が有名です。
元々の二刀流は、大剣と小剣の2種類の剣を使う剣法ですから、2つの異なる仕事をしているわけではありません。”現在の二刀流”は、異なる二つの才能を持ち合わせ、それがどちらも一流であることを意味しています。ただし宮本武蔵の場合は、書画や文章の才能もあったみたいなので、”現在の二刀流”としても通用するかもしれません。
世の中には、一つの才能に飽き足らず、マルチの才能を発揮する人たちがいます。その最たる人が、メジャーリーグの大谷翔平選手です。大谷選手は、バッターの能力も凄いのですが、ピッチャーの能力も桁外れです。昨年は、怪我のためピッチャーはお休みしましたが、今年は楽しみです。このように二つの能力が秀でている人のことを”二刀流”と呼んでいます。
しかし、一つでも才能がある”一刀流”なら万々歳で、多くの人は一つも才能がない”無刀流”です。私も例に漏れず才能ナシの無刀流です。ところで、”むとう”を”無刀”と変換したかったのに、無糖/武藤/無燈/霧灯などと変換されてしまいました。無刀というのは、あまり使われない言葉のようです。