臭い街発祥の良い匂い オーデコロンの由来
自覚はしてはいませんが、おそらく私の周辺には加齢臭が漂っていることでしょう。このような加齢臭や体臭を別の臭いで覆い隠す手段に、香水などがあります。香水は主に女性用ですが、男性用の万能香水にオーデコロン(eau de Cologne)というものがあります。オーデコロンは、香水やオードトワレと比較して、香りの持続時間が比較的短いのが特徴です。個人的には、私はニオイに敏感なので、香水やオーデコロンはちょっと苦手です。
このオーデコロンという名前はフランス語ですが、日本語に訳すと”ケルン(コローニュ)の水”という意味になります。元祖のオーデコロンは、1709年にドイツ・ケルンでヨハン・マリア・ファリナによって、世界で最初に製造販売されたと伝えられています。私の曖昧な記憶ですが、当時のケルンはヨーロッパでも”臭いのきつい街”として知られていたようです。そんな臭い街で、良い匂いのオーデコロンが生まれたのは、何とも皮肉な話です。
タイトル画のオーデコロンは、日本でも愛用者の多い『4711』(フォーセブンイレブン)という歴史あるオーデコロンで、1792年から現在まで200年以上も愛されているオーデコロンらしいです。4711の由来は、フランス統治下の当時のケルンで、フランスの指揮官によって命令された建物番号に起因しています。『4711』の創始者であるヴィルヘルム・ミュルヘンスの仕事場の建物番号が4711だったそうです。