アクシデント#1 防火用水に落ちた話
占いの話で書きましたが、私には死にそうになった3つの体験があります。この3つの体験には、全て水がかかわっています。
まだ小学校に入る前の、4-5歳の頃だったと思います。近所に、一辺が2mくらいの防火用水がありました。その中央には、一辺が1mくらいの四角い島がありました。つまり、片仮名の”ロの字型”の防火用水でした。周りには柵はなく、時々その島に渡って遊んでいました。島までは50センチくらいですから、勇気を出せばジャンプして渡ることができました。
もちろんバカではないので、少し危ないなとは思っていました。でも、男の子はこの”小さなリスク”に憧れます。いつものように、中央の島に渡って、オヤツに持ってきたベビースターラーメンを食べていました。このベビースターラーメンが、この体験の元凶でした。詳しいことは忘れましたが、このオヤツが”ロの字型”の用水路に落ちてしまいました。最初は、島に俯せになって手を伸ばしますが、水面のオヤツまでには微妙に届きません。どうせ水に落ちて食べられないので、諦めればよいのですが、意地汚い性格なので何とか拾おうとして、今度は足で引き寄せようとしました。これが敗因でした。このあと、手を滑らせて防火用水に落ちてしまいました。
それから後のことは、記憶がすっぽりと抜け落ちています。あとで母から聞いた話では、近くを通りかかった高校生が気付いて、助けてくれたそうです。また、最近母から聞いた話では、水位は浅くて、立てるくらいの水量だったと言っていました。しかし、よっぽど怖かったんだと思います。何度思い出そうとしても、その時のことは思い出せませんでした。
後日、その高校生への御礼としてクッキーの詰め合わせみたいなのを、母と一緒に買いに行きました。御礼をしないといけないのは頭では分かっているのですが、普段は滅多に食べられない高級そうなクッキーが、自分の口には入らないことを考えて、もったいないなぁと思った事は、今でもよく覚えています。命が助かっても、意地汚さは変わりませんでした。
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