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超私的グルメ(19) カツカレー
今日は”劇的に美味しかった”わけでは無いけど、”無性に懐かしい味”のカツカレーを紹介します。
大学に通っていた頃、通用門に近くに喫茶店がありました。学生街なので、その喫茶店ではお昼にランチ(定食)を提供していました。大昔ですから、大学で食べれば300円程度で定食が食べられたので、500円くらいする喫茶店の”コーヒー付きランチ”はチョッとした贅沢でした。
お昼のランチは、そんなに美味しいとは思いませんでしたが、カツカレーが食べたくなると、その喫茶店に行っていました。ただし、このカツカレーは特別に美味しいわけではありません。しかし、何度も食べたくなる味でした。
その店はずいぶん前に閉店したので、今は食べられませんが、記憶を頼りに似たようなルーの色を探して見つけたのが、タイトル画のカツカレーです。カツカレーのカツは、かなり薄めで、サクサクした”ハムカツ”のような食感でした。ルーは”煮込みました”感があるドロッとした粘性の高いルーでしたが、いま流行のスパイスカレーとは違う、優しい感じの甘めのカレーでした。ルーには野菜や肉の原型が無く、全てが混然一体となっていました。
カツはもちろん揚げたてなので、油断すると舌を火傷しました。でも、ハフハフ言いながら、一心不乱にカツカレーをかき込みました。特別美味しかったわけではないのに、無性に懐かしくなります。この店では、もう一つのお気に入りであるオムライスも良く食べていました。こちらも、オムの部分が少し甘めで、ケチャップがタップリのオーソドックスなオムライスでした。これも懐かしい味です。
この店のカツカレーもオムライスも今は幻ですが、出張で空港を利用するときには、レストランでカツカレーかオムライスを必ず注文します。