見出し画像

 金融の世界では、リスクとリターンが常に意識されます。一般的にリスクとリターンの関係は、”リスクが大きいものほどリターンが大きい”、”リスクが小さいものほどリターンが小さい”という傾向があります。つまり、大きな収益を追求するとリスクは大きくなるので、その場合には大きな損失も覚悟しなければならない、ということを意味しています。資産運用を考える場合には、自分が負えるリスクの限度を考えた手法を選ぶことが大切です。

 資産運用とは関係ないところでも、様々なリスクは常にあります。交通事故のリスク、病気のリスク、火事のリスク、地震のリスクなどです。このようなリスクに備えるのが様々な保険です。これらのリスク(の確率)はかなり低いのですが、人々は万が一に備えて車の保険や火災保険に入ります。

 先日、二回目のワクチン接種を終えました。二日目に多少腕が腫れて、いわゆるモデルナ・アームになりましたが、今は何ともありません。ワクチンを打つか打たないかという意思決定は、確かに難しいと思います。ワクチンを打つことの利益(リターン)はコロナに罹り難くなったり、重症化し難くなったりすることですが、その一方で、効果の程度や有効期間、変異種への有効性など分からない要素があります。また私の場合は大丈夫でしたが、リスクである副反応についても、分からない要素が多いため、ワクチン接種をためらう人が少なくないのかもしれません。

 ワクチン接種は個人の自由で決めればよいのですが、リスクとリターンをよく考えれば、リターンがリスクを上回っているだろうと、個人的には考えています。早く、コロナが終息することを祈っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?