北と南のローカルヒーロー
きりたんぽ状の武器を手にした『超神ネイガー』は、秋田県にかほ市を中心に秋田県一円で活躍しているローカルヒーローです。ネイガーは、秋田県内では知らない人がいないくらいのご当地ヒーローです。ネイガーの名前の由来は、ナマハゲの「泣ぐ子は居ねがぁ!」です。超神ネイガーは、秋田県活性化のためにオリジナル・ヒーローを造ろうと、幼馴染みの二人が結成したネイガー・プロジェクトから始まった地元密着型のヒーローで、2005年6月にデビューしました。
超神ネイガーについては、ちょくちょくテレビに取り上げられていたので、結構前から知っていました。最初の頃は、本当に少人数でやっていましたが、今では結構大きなプロジェクトに育っているようです。このネイガー・プロジェクトは、地域密着のコンセプトなどが評価され、平成18年度の第24回「NHK東北ふるさと大賞」(秋田県エリア)を受賞しています。
たしか、超神ネイガーの中の人の息子さんも、リアルに超神ネイガーの大ファンでした。しかし、お父さんは自分がネイガーであることを明かせないという切ないエピソードも覚えています。随分前の話なので、その時の息子さんもずいぶん大きくなって、ひょっとしたらネイガー・プロジェクトを手伝っているかもしれません。最近もテレビで取り上げられていましたが、ネイガーによるヒーローショーは、どこでも満員でした。
ネイガー・プロジェクトは人数も増えて大きくなったので、悪役にも困らないでしょうが、ローカルヒーローは小人数でやっていることが多く、ヒーローショーでの悪役はレンタルしていると聞いたことがあります。
ネイガーは北のローカルヒーローですが、南の沖縄にも地域に根付いたローカルヒーローがいます。それが、『琉神マブヤー』です。琉神マブヤーは、シーサーをモチーフにした沖縄県のローカルヒーローです。こちらのヒーローは、琉球放送で2008年10月4日から12月27日まで放送された特撮テレビ番組で放映された本格的なローカルヒーローです。琉神マブヤーは、ネイガー同様にキャラクターショーもありますが、漫画化や映画化もされました。
マブヤーの企画には、秋田県で大ヒットしたローカルヒーローの先輩である超神ネイガーのスタッフも参画しています。この話を知って、どちらのヒーローの「名前に”神”が入っている」ことと、「カタカナ4文字で最後は長音記号」という共通点があることに、納得しました。
今やヒーローも群雄割拠で、ローカルヒーローが全国津々浦々に溢れています。個人的には、大変好ましいことだと思っています。世の中、多様性が大事です。SDGsでも多様性は尊重されていますから^^。