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エクセル(Excel)の危険性

先日、こんな相談を受けた。

エクセルでめっちゃ便利なシートを作ったのですが、誰も使ってくれないんです。

とのこと。

この問題は、

Microsoft Excel(エクセル)およびスGoogle spreadsheet(プレッドシート)のあるある問題である。

エクセルやGoogleのスプレッドシートにおいて、関数をゴリゴリに設定をしてしまって

ユーザーが使おうとすると

一体どこに入力したらいいのかわからない

という状態である。

エクセルをアプリ化してしまっているケースが多い。

こういう時

「いいね」めっちゃ便利

という人と

「わからん」使いににくい

という人とと二手に分かれる。

これは、どういう現象だろうか?
と研究したことがある。

「便利」を追求するのは「DX」の本質である。

とにかく「便利」であることが重要なのだ。

しかし、

「便利」をもっと解析していくと

便利には、2種類あることがわかった。

1次元的に便利

2次元的に便利

この2種類だ。

先に「2次元的に便利」を説明すると

「2次元」というのは、「データ」を使いまわせる。

という意味だ。

使いまわせるとは

「シート1A1」に入力したデータが「シート2のV1」にも「シート3のH1」にも反映できて、「便利」

という便利だ。

本来なら「シート1A1」「シート2のV1」「シート3のH1」に同じデータを入力しないといけないけど、「入力してなくていいから便利」

という語感を含んでいる。

つまり、「入力」という作業、「コピーペースト」という作業

をショートカットできるので便利

という意味だ。

これが「2次元」という所以だ。作業を2つ以上をショートカットできる。

何度も同じ行動しなくてもいいじゃん。

と開発者は思う。

では「1次元的に便利」はどういうことなのか?

「1次元的に便利」とは、

単に「入力しやすい」「手順が明確」という意味である。

「バックグラウンドのデータが云々知らんけど、パッと出してパッと入力できるか?」

「パッと入力できれば」「便利」であり、

「このシート開けて、この場所に住所入力してでもこれ入力できていないと前に進めない」とか「不便」なのである。

これが「1次元的便利」だ。

「便利」という単語の裏に隠れている語感を読み解けないかぎり、共通の「便利」は皆無である。

この考えを押し進めると

実は、

3次元的に便利

ということも考えられる。

それは、「蓄積したデータの集約および分析」のプロセスである。

入力作業がパッとできる が 1次元

データを何回も入力しなくても良い が 2次元

とすると

溜まったデータを一目で見れる が 3次元的に便利

となる。

実は、この部分も面白いのだが、今日は割愛する。

ということで、

エクセル開発者は2次元的に便利

を推し進める傾向にある、

そして、1次元的便利を疎かにしがちである。

1次元を2次元の壁を埋めるのは「ITリテラシー」である。

その話はまた今度。

1次元的便利を疎かにしない心持ちが大事なのである。

でないと、せっかく作った関数ゴリゴリエクセルを誰も使ってくれないのだ。

実に危険である。


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