LEVI'Sの赤タブはジーンズを見分けやすくするためだった!?
今日は「赤タブ」について少しだけ。
皆さん知ってる方の方が多いでしょうから
サラッと読み流してください😅
僕が小さい頃はあの赤いのがポケットに付いてる
ことでそのズボンがジーンズと認識していたくらい
「赤タブ」はアイコンとして定着していましたよね。
どこのメーカーも真似するくらい。
そもそもリーバイス社は数多くの真似「模倣」と
戦ってきた歴史でもあるんですよね。
その模倣を防ぐ意味であったり、リーバイスジーンズと
認識させるための目印が「赤タブ」だったんです。
「赤タブ」は1936年
リーバイス社のセールスマネージャークリスルシエ
のアイデアで誕生しました。
当時ロデオ大会で着用しているジーンズが
どこのメーカーのものか。遠目では中々判別が
つきにくいものでした。そこでルシエは
リボンの生地をバックポケットに付けて目印に
したらどうかと提案します。
さらにリボンが付いていれば街中でもすぐに
リーバイスジーンズって見分けがつく!
ということで。
この提案に沿って、社名を白地で織り込んだ
赤のリボンが右のバックポケットに付けられることに。
この世界でも最も有名なアイコンの一つがここに誕生
しました。
1937年6月にはこの「赤タブ」をトレードマークとして
申請し、1938年に登録されます。
そしてそこには1936年9月1日より使用開始
と明記してあります。
「赤タブ」の誕生日は1936年9月1日
ということになりますね^_^
この「赤タブ」はジーンズのインディゴとの
コントラストとも相まって、とても目立ちまた
わかりやすいアイコンとして浸透します。
実際1940年代から50年代にかけての広告には
"Look for the Red Tab"と入っているものが
多く見受けられます。
そしてまたこの「赤タブ」は501マニアにとっても
時代を見分ける重要な資料として、研究の
対象になってきました。
◯片面タブ
表側のみリーバイスのロゴ入り。裏側は無地のため
こう呼ばれています。
1936年から1953年ごろまで。
◯両面タブ(均等V)
1950年代前半には®️が刺繍された新しいタブが
お目見えします。このデザインの「赤タブ」は
1960年代後半まで、リーバイス社の主要商品に
付けられています。
この時代はVの幅が左右均等であったため
均等Vと呼ばれています。
◯両面タブ(不均等V)
この「赤タブ」はEがeに替わる1973年頃まで
使われます。Vの幅が左が太く右が細いため
不均等Vと呼ばれています。
◯スモールe
1973年以降のモデルに付けられた「赤タブ」
1971年にリーバイス社が株式公開に伴い
LEVI'SからLevi'sに変更したことで誕生した
「赤タブ」
実際には変更は1973年ごろからのようです。
1973年以降でもごく少量ですが不均等Vの「赤タブ」も
見られます。
番外
◯®️のみのタブ
このタブはリーバイス社が「赤タブ」のデザイン
いわゆる「右側バックポケットの左に「赤タブ」を
付ける」というデザイン自体を商標登録していたので
そのデザインそのものが商標登録ですという意味で
定期的に®️のみの赤タブが存在するのです。
LEVI'S+®️の場合はLEVI'Sという商標に対して
付いている®️ということになります。
そして2018年
ビッグEの赤タブは45年ぶりに復活。
主要商品に対してビッグEの「赤タブ」がまた
付けられるようになりました。
このように変遷している「赤タブ」
もう少ししたらスモールeタブがまた希少として
持て囃される時代が来るかもしれません。