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山陰地方縦走サイクリング旅(概要)

前回、昨春に行った「阪神淡路、瀬戸内のサイクリング旅」を投稿してから、その後のサイクリング旅の記録投稿をサボってしまいました。今回、昨年夏に行った「山陰地方縦走サイクリング旅」のダイジェストや幾つかのトピックスを何回かに分けて、投稿しておこうと思います。

1。全体の走行ルート記録(概略)

サイクリストで、山陰地方のツーリング旅を考えられていて、サイクリング旅における走行ルート(高低差含む)にご興味がある方は、下記をご覧ください。



2。本サイクリングツアーの趣旨(目的、思い)と総括

3年ほど前から実行したかったプランであったが、コロナ禍の発生もあり見送りしてきた。ポイントは、まだ見ぬ土地である山陰地方の人と自然を知りたいということ、中でも、伊勢神宮と並んで日本の歴史の原点ともいえる出雲大社を訪れること、日本三景のうち唯一訪れていない天橋立を訪れること、加えて、中国地方の最高峰大山に登りたいという思いであった。

 種々の公私の事情で、実行時期が徐々に後ろ倒しになってきて、これ以上遅れると梅雨に入ってしまうというギリギリのタイミングで、安定した天候が期待できる一週間が到来し決行できた。結果的に、このサイクリングツアーから帰った翌日から関東は梅雨入りとなり、ツーリング走行中に雨に降られたのは、鳥取砂丘に到着直前のわずかな時間、それも小雨に見舞われただけで、大山登山の日も好天に恵まれた。

 走行距離は、日程の制約もあり列車移動を組み合わせ、前回の関西&瀬戸内海サイクリングとほぼ同等の360km。しかし、今回は前半に山陰リアス式海岸沿いの山越えがあり、後半に津和野盆地から萩への山越えや、萩から秋吉台への長い上りがあり、前半から、足の疲労を強く感じるツーリングとなった。一週間(七泊八日)という制約の中で、山陰地方を縦走するだけでなく、大山登山を組み入れることに難しさがあったが、長距離の輪行とも組み合わせて、かろうじて縦走を達成することができた。

 今回の行程、走路を決めるに際して、最も悩んだのが、最終日のルート。萩から秋吉台を目指すのか、萩から日本海岸を走って、長門の金子みすゞの故郷、記念館を訪れ、さらに、サイクリストに人気の、角島へ架かる絶景の角島大橋を渡るコース。悩んだ末、前者を選んだが、やはり、ルートとしても厳しく、名所としても一度は訪れたい秋吉台と秋芳洞を選んだのは正解であったろう。

 一方で、今までのサイクリングツアーとは異なり、事前の調査や勉強が大いに不足していたことを、ツアー中に痛感することになった。山陰ジェオパークに関すること、出雲大社に関すること、津和野とりわけ森鴎外に関すること、幕末から明治維新の動乱期に萩が輩出した維新の立役者たち(吉田松陰、高杉晋作、桂小五郎)のことなど。事後の勉強が必要だと痛感する。

 最後に最も重要な体験、発見を述べたい。かねてから、山陰地方、とりわけ鳥取県は、人口減少に悩み、地域の活性化を目指して、移住を積極的に呼びかけている土地でもある。とりわけ最近では、取り組みがうまく行っている鳥取県智頭町などが、話題になることが多い。そういう視点で見る場合、最も重要になるのは、土地の人々の人柄や態度であろう。今回、各地でその土地のいろいろな年齢、性別、立場の”生活者”と接する機会があったが、とりわけ鳥取県と島根県の人々から、飾らない優しさ、誠実さ、開かれた心(オープンマインド)を強く感じることが多かった。移住先を考えるとしたら、一番にあげられる土地の一つになった。

3。行程概略

概略行程

参考情報:【訪れた主な市町村の人口】

豊岡市  7万5千人
鳥取市 19万人
倉吉市  4万6千人
米子市 15万人
松江市 21万人 (東京都文京区の人口22万人とほぼ同じ)
出雲市 17万人
津和野町 7千人
萩市  4万4千人
美祢市 2万6千人
下関市 27万人

鳥取県  57万人
島根県  67万人
山口県 130万人

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