出ん出ん虫

出ん出ん虫は、果てしなく広がる”見知らぬ世界”に興味津々、怖さを乗り越え「冒険の旅」に出ます!

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最近の記事

神保町ブックフェスティバル&古本市2024年ぶらり

 今年も神田神保町書店街恒例の「ブックフェスティバル&古本市」が開催されている(本記事投稿時点)。ブックフェスティバルは週末土日の二日間(10月26日、27日)開催され、古本市はブックフェスティバルを挟んで10日間ほど開催される。今年は、10月25日から連休最終日の11月4日まで11日間開催されている。ブックフェスの方は、大手出版社から中小出版社まで多くの出版社が、路上にワゴンを並べて、在庫本いわゆる新古本を定価の2割引から5割引程度で販売する。加えて、地元の学校や音楽サーク

    • 吉永小百合「北の三部作」を中心に(2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅をきっかけに)

      note記事「2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(礼文島サイクリング編)」(2024年7月)にて紹介したように、礼文島を訪れた際に、「北のカナリアパーク」を訪れた。吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」(阪本順治監督)のロケ地を公園として保存して、観光用に公開した場所である。そこでこんなふうに記した: (引用) ここで、今まで気がついていなかったことを知ることになった。
 吉永小百合主演で、北海道を舞台にした「北の・・・」というタイトルの映画作品が三

      • 「樺太」について映画作品や書物を通して気づいたこと・考えたこと(2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅をきっかけに)

         2023年夏、かねてからの念願だった最北の島々、利尻島と礼文島へのサイクリング&登山旅を実行できました。そのことはnote記事としてすでにご紹介しました。その旅の際に、これらの島々への唯一の渡航地である稚内に寄りましたが、帰りには、稚内の街を見下ろす丘の上にある稚内森林公園にテント泊したことも、すでに別の記事に書きました。  この丘の一番高い場所に、80mの高さがある展望塔(稚内市百年記念塔)が立っていて、海抜240mになる展望室からは360度の展望が得られます。  この

        • 「わたしは最近こんな数学の本を読んだ」(2023年〜2024年)

          はじめに  わたしは5年ほど前にサラリーマン生活に終止符を打ってから、「念願の」学習支援活動を始めました。家庭環境が厳しい子供たち(主に小学生、中学生)の勉強を(もちろん無料で)見てあげる活動であり、わたしの場合、主に数学、時々英語を教えています。数学は、いわゆる昔取った杵柄であり、かつ技術畑で過ごしてきた長い期間も、日々身近に接してきた道具であり、そもそも魅了される世界でもあります。
 そんなわけで、乱読が基本スタイルの読書好きとは言いながら、数学関連の読書の比率は、自

        • 神保町ブックフェスティバル&古本市2024年ぶらり

        • 吉永小百合「北の三部作」を中心に(2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅をきっかけに)

        • 「樺太」について映画作品や書物を通して気づいたこと・考えたこと(2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅をきっかけに)

        • 「わたしは最近こんな数学の本を読んだ」(2023年〜2024年)

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(礼文島サイクリング編)

           利尻島での3日間は天候に恵まれないまま、ベースキャンプを張って、利尻山登山と利尻島周回サイクリングを達成し、朝のフェリーで礼文島へ移動しました。礼文島は、丸い形状の利尻島と違って、南北に長く伸びる島で、東海岸に集落が点在し、西海岸は丘陵や、山が海に急傾斜で落ち込む地形のため、南部以外は道路もありません。そのため、基本的に北端と南端を往復するルートになります。  礼文島到着の日は、今回のサイクリング旅で唯一、終日陽射しを受けることができ、礼文島の最北端の広々とした風景とお花畑

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(礼文島サイクリング編)

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(利尻島サイクリング編)

           利尻山に登った翌日のこの日は朝から雨模様で肌寒い1日になりました。ほぼ天気予報の通りです。サイクリング計画時点では、「青空と紺碧の海に囲まれ、御花畑に迎えられ、爽やかな涼風を浴びて走る周回サイクリング」を夢想していたのですが、結果は・・・。ありのままを簡潔にご紹介したいと思います。  朝から雨。天気予報では10時ごろには雨雲が通り過ぎる見込みだというので、じっとテントの中で待った。前日の利尻山登山の影響で、筋肉痛、とりわけ両足のふくらはぎの筋肉の痛みがひどい。11時ごろ雨

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(利尻島サイクリング編)

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(利尻山登山編)

           利尻山(りしりざん)は山登りをする人には言わずと知れた最北の日本百名山。国土地理院の地図では括弧付きで利尻富士と書かれています。標高は北峰1719m、南峰1791mで南峰が最高地点なのですが、北峰から鞍部を挟んだ南峰までの約250mの道は崩壊が進んでいて、一般登山者は辿り着けません。そのため、一般的には利尻山登山は北峰を山頂とみなしているようです。これは鳥取大山の場合と同じ状況です(注参照)。  先に述べたように標高は2千メートルに届かないのですが、島全体が山の一部になっ

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(利尻山登山編)

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(概要編)

           四国瀬戸内サイクリング旅と同様、2023年夏に実施したこのサイクリング旅も、記録を書きかけたまま時が過ぎてしまいました。遅ればせながら、従来同様、概要編とトピックス編に分けて投稿させていただきます。  利尻富士は、日本百名山の最北の山であるばかりでなく、美しい姿と、海抜に近い場所を出発点とした山頂(1700メートルを超える)までの厳しい上りで知られ、山登りを愛する人間にとって、一度は登りたい憧れの山でもあります。北海道の山には、学生時代に北海道駒ヶ岳、大雪山旭岳、雌阿寒岳

          2023年夏 北海道利尻島&礼文島サイクリングと登山の旅(概要編)

          四国瀬戸内サイクリング旅 2023年春 (しまなみ海道編)

           今回のサイクリング旅のハイライト。昨日とは打って変わって快晴。絶好のサイクリング日和となる。  しまなみ海道は、愛媛県今治市から広島県尾道市を、瀬戸内海に浮かぶ大小6つの島にかかる6つ(あるいは7つ)の橋によって結ぶ、自動車専用道、ならびに併設された自転車・歩行者専用道路のことをいう。  予定より15分遅れて、今治駅前の宿所(しまなみ温泉「喜助の宿」)を7時45分に出発。しまなみ海道の最初の橋、来島海峡大橋まで約4km。橋の直下まで急な登り。ループ状の誘導路ではるか高みの

          四国瀬戸内サイクリング旅 2023年春 (しまなみ海道編)

          四国瀬戸内サイクリング旅2023年春 (石鎚山登山編)

           四国には、日本百名山が二座。愛媛県の石鎚山(1982m)と徳島県の剣山(1955m)。四国で一番高い山であり、かつ西日本の最高峰でもあるのが石鎚山である(剣山は西日本第二位)。昨年(2022年)6月に、山陰地方サイクリング旅の途上で、やはり百名山の一つであり、中国地方第一の高峰大山(だいせん)に登ることができた。 https://note.com/dendenboken/n/nee73bc0efa0f  学生時代から山登りをしてきている身にとって、西日本第一の名山である石

          四国瀬戸内サイクリング旅2023年春 (石鎚山登山編)

          四国瀬戸内サイクリング旅 2023年春 (丸亀市猪熊弦一郎現代美術館編)

           四国瀬戸内サイクリングの初日の終着地丸亀市で訪れたのは、猪熊弦一郎現代美術館。駅前にあった。まずその建物の姿が素敵だった。到着が午後5時ごろになってしまったのだが、6時まで開館していたため、入館者がほとんどいない展示室をほぼ1時間ゆっくり見学できたのはとても嬉しい誤算だった。  猪熊弦一郎のことは名前を聞いたことがあるくらいで、その作品、作風についてほとんど事前の知識はなかった。作品を鑑賞し終えて、熱狂的な猪熊弦一郎ファンになってしまった。旧制丸亀中学から東京藝大に進み、

          四国瀬戸内サイクリング旅 2023年春 (丸亀市猪熊弦一郎現代美術館編)

          四国瀬戸内サイクリング旅 2023年春 (香川県を代表する観光スポット編;金刀比羅宮と丸亀城)

           高松さぬき空港が、高松市街からかなり離れた南部にあることが分かり、昨年のサイクリング旅の途中で立ち寄った高松市内へ向かうことをやめて、空港からほぼ西の方向にあたる金毘羅宮へ向かった。時間に余裕があれば、やはり昨年望みを達せられなかった、源平合戦の歴史的古戦場である「屋島」へ登りたかったのであるが、これは諦めた。  金刀比羅宮といえば、映画「二十四の瞳」(木下恵介監督1954年)の一場面を思い出す。高峰秀子演じる大石先生が修学旅行の6年生の生徒たちと一緒に向かう最後の場所が

          四国瀬戸内サイクリング旅 2023年春 (香川県を代表する観光スポット編;金刀比羅宮と丸亀城)

          2023年春、四国瀬戸内サイクリング旅(概要編)

           昨年2023年に実施したこのサイクリング旅も、記録を書きかけたまま時が過ぎてしまった。今年2024年にすでに投稿したサイクリング旅(「利根川下流・・・」、「京奈和自転車道・・・」)とは順番が逆になってしまったが、従来同様、概要編とトピックス編に分けて投稿しておこうと思う。  四国一周の旅は、「お遍路」という特別の意味合いがある。「お遍路」をするかしないか、するとしたらどういう形で実施するかは、数年前から折に触れて心に浮かんでくるテーマであった。最も”正統な”実行は、歩いて

          2023年春、四国瀬戸内サイクリング旅(概要編)

          今年(2024年)の東京大学学園祭『五月祭(ごがつさい)』つまみ喰い見学体験記

          第97回五月祭が去る2024年5月18日(土)、19日(日)に開催された。初日の18日は5歳の孫を連れて、二日目最終日の19日には、外国人への日本語支援活動で知り合った(私が何度か先生役をした)中国系マレーシア人のITエンジニアK君を案内して回った。 初日の土曜日は、初夏の強い陽が射して25度は優に越える夏日になった。屋台が並ぶ通路は昼前から人の波でごった返している。 子供向けの展示やイベントも結構ある。その中でもモノを動かしたりいじったりする企画が多い工学部のエリアに向か

          今年(2024年)の東京大学学園祭『五月祭(ごがつさい)』つまみ喰い見学体験記

          京奈和自転車道(京都〜奈良〜和歌山)を辿るサイクリング旅 2024年春 【トピックス編】

          1. 京都奈良の仏閣訪問1)平等院  先日からの雨も朝方に上がり、昼頃には春には少し強すぎる陽射しがさすようになっていた。好天に恵まれたこともあり、表参道の鳥居に到着した11時ごろには、外国人観光客が溢れていた。拝観入場の列は短かったが、鳳凰堂の内部観覧は1時間半の待ち時間と告げられ、これは断念した。鳳凰堂の姿は、写真ではお馴染みだが、前面にある池越しに見る実物の姿は、思ったよりかなり小ぶりだった。池畔にある桜(枝垂れ桜)の花が見頃だったのも予想外。隣接しているミュージアム

          京奈和自転車道(京都〜奈良〜和歌山)を辿るサイクリング旅 2024年春 【トピックス編】

          京奈和自転車道(京都〜奈良〜和歌山)を辿るサイクリング旅 2024年春 【概要編】

           学習支援活動(注1)がお休みになる年度末の3月末から4月初めの期間が、季節的にもサイクリングの絶好のタイミングである。昨年の秋に初の九州サイクリングを構想していたが、コロナ罹患や母の死去で実行できなかった。さらに、この春は、諸事情が重なり、6日間が旅に当てられる最長の日程となってしまったため、九州旅は断念した。もう一つの目標である、四国の太平洋側サイクリングも、同様に日程的に厳しいと判断。迷った末に、一昨年に京都から大阪・神戸・淡路島・四国と走った際に”発見”した、京都嵐山

          京奈和自転車道(京都〜奈良〜和歌山)を辿るサイクリング旅 2024年春 【概要編】