見出し画像

【番外編】仮想通貨BakktのIPOについてジム・クレイマーがインタビューしました(後編)

仮想通貨BakktはIntercontinental Exchange Chairman(ニューヨーク証券取引所などの親会社)によって設立されたベンチャー企業ですが、この度SPACによるIPOが発表されました。

CNBCでジム・クレイマーがこの件ついて、ICEのCEOであるJeffely Sprecher氏とBakktのCEOであるGavin Michael氏にインタビューを行いました。(2020/1/12)
今回はその内容について後半を取り扱っていきます。
※前回書き忘れていましたが、抽象的な口語も多く、やや大まかな意訳をしております。ご了承ください。

中国企業のニューヨーク取引所からの上場廃止について

ジムの質問
・Jeff、質問です。ムニューシン財務長官はニューヨーク証券取引所の社長であるStacy Cunninghamに中国セキュリティに関する対応で当証券所の考えを反対しました。政府が証券所に対応を指示する役割はあるのでしょうか?

Jeffery氏の回答
・ニューヨーク取引証券所は大変高度に制御された企業です。他の多くの企業と同じように我々は当取引所を導いています。
海外へどう対応するか、今起きている大統領の行動から何を得るか、規約を通す議会、中国を監視する会計基準委員会、直接我々にセキュリティ面を監視するよう監督するSECもあります。
この合併においては、この国や市場のために我々が正しい方向へ導こうとしています。そして、それはまさに対中国政策のように間違いなく複雑な状況です。
今、証券取引所は国旗を掲げていますが、意図してやっています。我々はアメリカ特有の企業であり、この国に関する最良のものを海外に輸出したいのですが、我が国にとって最良の方法でそれを行いたいのです。
あなたが今目の当たりにしているのは、まさに我々がそう導こうとしていることなんですよ。

ジムの質問
・もちろん、それは信じています。けれど私は何が国にとって最善か悩んでいます。このような中国企業が我が国で資本を増やして欲しいですか?
この状況に対処するには、国として何が正しい方法なのですか?

Jeffery氏の回答
・それはとても興味深い話で私も色々考えました。二つ確信があることは、アメリカ国家は社会として、彼らがどんな国にいても、常に底辺で苦しむ人を助けなければなりません。これは我々特有の性質です。
一方で、人々が立ち上がるとき、我々に抗うようなことはして欲しくないです。だからここに均衡が必要で、それこそ私が探してるものなのです。

我々自身の利益としていかに他の国の人を救うか、いかに他の国の人が我々の行いを尊重しているかの確認を行うか、ということです。
一連の過程ではありませんが、ニューヨーク証券取引所は内乱中も第一次世界大戦、第二次世界大戦、冷戦、ベトナム戦争中も建物の前に旗を掲げ続けました。だから私はなんとかしてこの困難を切り抜けられる自信があるのです。

政治的問題(議会襲撃など)

Carlの質問
・つまりあなたは正確に問題へ指摘しており、アメリカの特性について非常によく捉えておりますが、もう少し具体的な意見をいただきたいです。例えば、あなたの大統領への反応はどうあるべきですか、また先立って発生した議会襲撃の大統領スピーチに対してどうお考えですか。異議を唱える議員や抗議者、襲撃者自身の意義についてどのような強い態度をとっていくつもりですか。

Jeffery氏の回答
・私はこの出来事を切り抜けられると思っています。当取引所は合衆国が形成された頃から存在していました。
我々が抱えていた中で早期に上場していたのはバンクオブニューヨーク、前身はアメリカンハミルトンの銀行でした。そして議会の給料を支払うべく初期の頃から資金繰りをしました。つまり、この機関はアメリカ合衆国そのものなのです。
もし我々がこの国の状態の良さを全て象徴しているとして、内部のひどい論争を経験した事実があろうとなかろうと、国外に対し、我が国は問題なく機能していることを表している自信があります。

(ICEのJeffery氏は政治的な話に関して関与しない立場を貫いてるのだと思います。)

Carlの質問
・大統領の行動に関して何か少しでもコメントいただけませんか?

Jeffery氏の回答
・いいえ、番組冒頭で言いましたが、資本市場はかなり素晴しく、将来を見据えており、それは全て良い結果になっています。さらに幸先は良くなり、我々の市場の株価全体でそれを目にすることができ、我々が運営しているこれらの市場に自信があります。そしてもちろん私は未来で起こることについてかなり前向きです。

元上院議員ケリー氏の話題について

ジムの質問
・なるほど、分かりました。ジョージア州選挙の話になりますが、色々なことが起き、本当に興味深い内容でした。
あなたの奥さんで上院議員のケリー氏は任を解かれましたが、言うまでもなくBakktの初代CEOでした。彼女はある種この論争に巻き込まれたと感じています、まあ論争というより一部の人がそう思っているだけですが、上院議員として株を取引することについて私は判断できずに悩んでいます。
今、上院議員であれば株取引はできないのか、それが私自身許容して良いものか、確信が持てないのです。

Jeffery氏の回答
・尋ねてくれてありがとうございます。
もちろん、私はNY証券取引所のトップで、kallyはNY証券取引所のマーケティングのトップなので何がこの話の論争になっているか認識しています。
実際のところ、我々は株取引は禁止されていましたし、直接株取引ができる証券口座ですら持っていません。
それに、第三者に委任している運用中の全ての投資信託会社や運用アカウントを私たちは開示しました。
政治的な話題として、我々がインサイダー取引をしてるよう語られているようですが、
実際は、彼女はいち上院議員であり、あらゆる株取引を禁止されていたのです。

ジム
・質問してよかったです、私はそれがそういった話と知りませんでした。私が調べたいと思ったある話では驚くほど前向きに書かれていました。

若い世代の市場参入について

ジムの質問
・別の質問です、市場には若い投資家が押し寄せてきています、robinhoodなどを使って。これは驚くべきことではありませんか。
長い間、若い人々がほとんど株式の資本主義に反対しているように見えましたが、ここにきて多くの人が参入していることに。

Jeffery氏の回答
・2020年で最も驚いたことは、若い人々によるデジタルリテラシーと、パンデミックで人が家に篭ったのとが合わさり、投資市場をエンタメの乗り物として、働かずとも富の創造として考えられるようになったことです。
その融合が株式市場を新しい高みに導きました。
今まで多くのウォール・ストリートのベテランと話してきましたが、このトレンドはなくならないでしょう。
言い換えると、私たちはマーケットに若い世代を作り上げました。そして、彼らは生涯全体で市場に投資し続けると考えています。

ジムの質問
・Gav、お考えをお願いします。

Gavin氏の回答
・実現性を考慮に入れた上で、我々は消費者に、所有資産で認識されていない価値を実現する手助けをしています。
当然、デジタル資産は、もし彼らが消費できなければ、消費者にとって、ロイヤリティポイントのようなものに本当の価値はありません。
それこそがまさにBakktが新しい世代に、これらの新興顧客そうにもたらしていることなのです。今朝話しているこの案についてはとても面白いことです。

ジム
・そうですね、今回あなた方と話をして、手法を探す人に向けて、仮想通貨への投資、ポイントへの投資、デジタル資産への投資を見出すことができました。ありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!