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OKOWA TOKYO 6 ①

4/24に浅草5656会館にて、OKOWA TOKYO 6が開催されました。
ベスト6の怖談を間近で聞きたくて、私は会場に赴きました。

第一試合
先行の石野桜子さん
怖談士石野桜子を初めて会場で体感しました。

世界観に引っ張り込む力は全怖談士中トップクラス。
ランキング2位の実力は、まさにVR石野桜子でした。

こちらの呼吸を乱すような間の取り方も、視線ひとつ、息遣いひとつも素晴らしかった。

過去のOKOWAや他の賞レースでは、首筋が毛羽立つ感覚は度々ありましたが、みぞおちの奥から怖いが込み上げてくる感覚はこれが初めてでした。
帰り道にふと暗がりが気になったり、後々まで残る怖さは一番でした。

マイク位置を離しても尚、あの声量。
二代目王者中山功太さんもそうなんですが、芸人さんの強みは自分の声がどういう風にマイクに拾われるかを把握しているところだと思います。

コネクトの時のように、配信のみだったらここまでの差はつかなかっただろうし、なんなら桜子ねえさんがギリギリ勝っていたかもしれません。
それくらい、会場と配信では違います。

ただ、今回の怖談は構成や技術が高等すぎて、聞く側の聞く能力も試されていたと思うんです。
それが分かりづらさに繋がり、得点に反映されなかったと思いました。

構成はサスペンス映画のようでした。

彼の部屋のドアスコープを壊したのも上司で、はるかちゃんだけでなく、彼のことも監視していたと解釈しています。
でも途中までは彼が、見方を変えるとユウコさんも怪しくなってくるんです。

桜子ねえさんのこの怖談を何度か聞いていたら、ユージュアルサスペクツを思い起こしました。
たった10分の怖談の中で、2時間のサスペンス映画を想起させる構成力は素晴らしい以外に言葉が見つからないです。

夜馬裕さんや壱夜さんの参戦で、OKOWAでも人怖+怪談が浸透してきました。
桜子ねえさんの怖談は、その進化系だと思います。
だけどまだこの変化、流れは早かったんです。

もし桜子ねえさんのこの怖談がタニシさんのあの怖談に勝っていたら、次シーズンの怖談の主流さえ変えてしまっていたかもしれません。
それ程の衝撃がありました。
らむさん、仙頭さんのルポルタージュ怖談も、この流れの一端ではないかなと思います。

今回は残念ながら負けてしまいましたがすでに3割の観客、視聴者が怖いと感じています。

そう遠くはないOKOWAの未来では、文学作品や映画を超えるような怖談が披露されるかもしれないと思うと、益々目が離せません。
その旗手が桜子ねえさんであると信じています。

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