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医療系学生必見!面接・小論文で押さえたい医療トピック総まとめ
こんにちは、私立歯学部の受験・進級対策のデンアカです。今日は私立歯学部の面接や小論文で話題になる可能性のある医療ニュースをまとめてみました。
感染症、医療技術の進展、医療制度の課題など、現代医療の重要なテーマを取り上げ、将来の医療者として知識を深め、意見を述べる際に参考となると思います
1. 感染症とパンデミック
新型コロナウイルスと変異株:
ワクチン接種が進展する一方、オミクロン株などの変異株が新たな課題となっています。特にBA.5株の流行が2022年に確認され、感染拡大が続いています。2023年には、WHOが「緊急事態宣言」を解除したことで、パンデミックの収束に向かう一方、依然として新たな変異株への対応が求められています。感染対策とワクチンの普及が引き続き重要です。壊死性筋膜炎(肉食い菌):
2024年、日本で壊死性筋膜炎が拡大しました。この病気は、**ストレプトコッカスA(GAS)**による細菌感染で、皮膚や筋肉を急速に破壊し、重篤な場合には48時間以内に死亡することもあります。特に高齢者がリスクにさらされており、全国で約1,000件の症例が報告されています
2. 医療技術の進展
mRNAがんワクチン:
2022年、モデルナとメルクが共同で開発したmRNA技術を用いた個別化がんワクチンが、有望な臨床結果を示しました。このワクチンは、がん細胞に特有の変異に対応する個別化治療を目指しており、従来の治療法に比べて、より効果的で副作用が少ない可能性があります。この進展により、がん治療における新たな選択肢が増え、治療の個別化がさらに進むことが期待されています。CRISPR遺伝子編集技術:
2023年、世界で初めてCRISPR技術が遺伝子治療に正式に承認されました。CRISPRは、特定の遺伝子を正確に編集する技術で、遺伝性疾患やがんの治療に大きな可能性を持っています。この技術の承認は、遺伝子編集に基づく新しい治療法の道を開き、遺伝的な病気の予防や治療に革命をもたらすと考えられています。
3. 医療制度と安全性
小林製薬の紅麹問題:
小林製薬が製造・販売した紅麹サプリメントにおいて、プベルル酸などの有害成分が含まれていたことが2024年に発覚しました。これにより、多くの健康被害が報告され、特に腎障害が懸念されています。これに対応して、同社は自主回収や再発防止策を打ち出しています。この事件は、製品の安全性と品質管理の不備が引き起こした問題であり、消費者保護の観点からも大きな注目を集めています医療情報のデジタル化:
パンデミックを契機に、医療情報のデジタル化が加速しました。特に電子カルテシステムの普及により、異なる医療機関間で検査結果や診療データを迅速に共有できるようになり、患者の治療がスムーズに行えるようになっています。これにより、医療の効率化と安全性が向上し、患者にとっても利便性が高まりました。医療従事者の人手不足:
高齢化社会とパンデミックの影響により、医療従事者の不足が深刻化しています。特に看護職や介護職においては、労働条件の厳しさが離職率の高さに影響しており、政府は外国人労働者の受け入れや待遇改善に取り組んでいます。しかし、根本的な解決には、労働環境の改善と医療現場の効率化が求められています。
4. 公衆衛生と予防医療
梅毒患者数の増加:
2024年には日本で梅毒感染者数が1万人を超え、過去最多を記録しました。特に、母親から胎児への感染が増加しており、先天性梅毒のリスクが高まっています。専門家は、性的接触を通じた感染拡大を防ぐために、早期の検査と治療の徹底を訴えています。また、妊婦の感染に対する早期発見の重要性が強調されており、自治体による啓発活動も活発化しています。
原因不明の小児肝炎:
2023年、英国を中心に原因不明の小児肝炎が相次ぎ報告されました。これに対し、WHOは監視を強化し、各国での早期発見と対応を呼びかけています。この病気の原因はまだ特定されていないものの、感染症や免疫系の異常が関与している可能性が指摘されています。日本でも、この問題に対する監視と予防策が求められています。
5. 環境と健康
気候変動と健康影響:
気候変動が健康に与える影響はますます深刻化しています。特に、気温の上昇や大気汚染が呼吸器疾患やアレルギー疾患の増加に関連しており、将来的な健康リスクが懸念されています。さらに、熱中症や感染症の拡大も気候変動により悪化する可能性が高く、医療機関や政府は対策を講じています。気候変動の影響を軽減するためには、環境保護の取り組みと公衆衛生の強化が求められています()。
6. 医療の持続可能性
高齢化社会による医療費の増加:日本の医療制度は、普遍的な健康保険制度(UHC)の下で世界に誇る高水準の医療を提供していますが、急速な高齢化によりその持続可能性が危ぶまれています。医療費の増加と働き手の減少により、財政的な圧力が強まっています。政府は地域医療を重視し、病院中心の医療モデルから地域密着型の医療提供体制への転換を図っています。今後、持続可能な医療制度の確立には、効率的な資源配分と新たな医療モデルの導入が必要です。
まとめ
現代医療は、感染症の拡大や医療技術の革新、持続可能な医療制度の課題に直面しています。これらの問題に対して、効率的な医療体制の確立や予防医療の強化が急務です。医療従事者を目指す学生にとって、それぞれのテーマについて知り、自分なりの意見を持つことが重要です。
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