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昭和大学歯学部の2023年度推薦入試 小論文解説

こんにちは、私立歯学部受験・進級対策のデンアカの松本です。今日は、小論文の過去問解説をします。


2023年度推薦入試の小論文論述問題
「日本の小・中・高校生は世界的に見ても最も夜更かしをしていることで有名です。夜更かしをしても登校時間は同じですから、睡眠時間は短くなります。テレビ・ゲーム・勉強など原因はさまざまですが『なんとなく夜更かししてしまう』子どもが最も多いことがわかっています。」
出典:e-ヘルスネット(厚生労働省)「子どもの睡眠より一部抜粋」三島和夫
「日本の小・中・高校生の睡眠問題について、600字以内で論じなさい」

以下の小論文の書き方に沿って進めていきます。

1. 問題の問いを理解する
2. 論文の構成をつくる
3. 自分の主張をつくる
4. 主張の根拠をつくる
5. 全体をまとめて文章にする

小論文の書き方

1. 問題の問いを理解する

今回の問題は、日本の小・中・高校生に見られる睡眠不足に関する問題を論じるものです。まず、問題文から読み取るべきポイントは、「夜更かし」が原因で、子どもたちの睡眠時間が短くなっているという現状です。テレビ、ゲーム、勉強、そして「なんとなく夜更かし」というさまざまな要因がある中で、これがどのように影響を及ぼしているかを考える必要があります。

問題の核心は、ただ事実を述べるのではなく、自分なりに「この問題をどう考えるか」をしっかりと展開することです。


2. 論文の構成をつくる

次に、論文の構成をつくります。

シンプルな構成例:

  1. 自分の考え(主張)

  2. 主張の根拠

  3. まとめ

まず自分の考えを述べ、その考えを支える根拠を示し、最後に結論として全体をまとめます。問題を論じる際には、この順序が非常に重要です。


3. 自分の主張を作る

主張を作る際に重要なのは、わかりやすく一言で言い切ることです。例えば、「睡眠不足は子どもの成長に大きな悪影響を与えるため、早寝の習慣づくりが急務である」という主張を掲げることができます。

また、どうやって習慣づくりをするかも主張としてまとめに加えましょう。

家庭でのルール設定、学校でも睡眠教育によって早寝早起きの習慣をサポートするとします。


4. 主張の根拠を作る

次に、主張を支える根拠を示します。根拠がしっかりしていれば、説得力のある文章が出来上がります。

睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が妨げられ、体や脳の発達が遅れ、勉強の効率や記憶の定着にも悪影響を及ぼす可能性があります。

また睡眠不足は精神的な健康にも影響し、感情のコントロールが難しくなり、集中力が低下することがあります。これにより、学校や家庭での人間関係にも悪影響が出ることが考えられます。


5. 全体をまとめて文章にする

(解答例)

日本の小・中・高校生には、夜更かしによる睡眠不足が深刻な問題となっています。睡眠不足は子どもの成長に大きく影響し、早寝の習慣を作ることが急務です。

睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が妨げられ、体や脳の発達が遅れ、勉強の効率や記憶の定着にも悪影響を及ぼす可能性があります。

さらに、睡眠不足は精神的な健康にも影響し、感情のコントロールが難しくなり、集中力が低下することがあります。これにより、学校や家庭での人間関係にも悪影響が出ることが考えられます。

原因として、スマホやゲーム、テレビなどの過剰使用が挙げられ、寝る直前まで使用することで、脳が興奮し、寝付きにくくなる悪循環が生じています。また、「なんとなく夜更かしする」習慣も問題です。

この問題を解決するには、家庭でのルール設定が必要です。親が適切な睡眠時間を確保し、リラックスできる環境を整えることが大切です。また、学校でも睡眠の重要性を教え、早寝早起きの習慣をサポートする取り組みが求められます。質の良い睡眠は、子どもたちの健やかな成長に不可欠です。


このように、構成をしっかり作り、根拠を示しながら文章を展開することが大切です。

デンアカでは、私立歯学部の推薦入試や一般入試の小論文対策も行っています。

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