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ペダゴー準備コース1週目
ペダゴー(pædagog)になるための移民・難民向け準備コースが始まって1週間
(の時にこれを書きましたが、すでに1ヶ月経ちました!)
既に知的好奇心が満たされまくりでとっても楽しいです!
このコースには総勢20人くらいの生徒がいて、
出身地やバックグラウンドもさまざま。
働きながら勉強しに来てる人もいれば、
子育てしながら語学学校にも通って…
というタフな人がたくさんいて本当に尊敬します。
最初の3日はオリエンテーションで、
コースについてやオンラインシステムの説明など。
そして3日目には「Frilandmuseet」という、デンマークやスウェーデンなどの昔の家屋が見れるオープンスペースのミュージアムにいきました。
生憎の天気でしたが、建物の中は明かりがなく(たぶんあえてそうしている)、真っ暗な小屋の様子が見れたり、暗くて寒かったんだろうなと想像できました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155043590/picture_pc_610c30a25dd2935d5d280a5e4e360dd8.jpg?width=1200)
4日目は、「保育園/幼稚園」(ここでは以下保育園とします)の歴史について。
宿題で出された資料に、デンマークの保育園がどう作り上げられてきたのか、
時代によって何を大切にしようとしていたのかが書かれていました。
私がまず印象に残ったのは、デンマークの保育の原点はドイツのフレーベルであること。お隣の国でもあるし、やっぱりフレーベルなのか!!
デンマーク語で保育園はbørnehave。英語のkindergartenと同じで子どもの庭という意味ですが、これはドイツ語発祥の言葉をデンマーク語に訳して作らました。
子どもが自分で学ぶことが大切、学ばされるということを決してしてはいけない。(最近聞き始めた「デンマークそもそもラジオ」の「宿題撲滅運動について語ろう」でもこのテーマが話されていてまさに!!)
こういった考え方を元に保育園が形作られてきました。
とはいえ、最初から完璧だったわけではない。
もう一つの印象に残ったことにも繋がるけど、やっぱり保育と社会って密接だよなということ。
農業などの家業や家事の担い手として求められていた頃は保育が必要という認識がうまれない。
男女ともに労働市場で働くようになる→保育園必要となる。
どこも同じ。
最初は子どもの衛生面が重視され、
そして、デンマークでも2004年までは統一された保育指針などがなく(法律はある)、
各園の裁量で保育していたそう。
*詳しく言うと2004年に作られたのは「Bekendtgørelse om pædagogiske mål og indhold i seks læreplanstemaer」で、ペダゴジーの目的と6つのフォーカスすべきテーマが文言化されました。
「遊びを重視した方がいい」
「教育を重視した方がいい」という時代の流れに影響されながら、2004年の保育指針では「遊び>教育」(でもバランスが大切という前提)という価値観で落ち着いたそう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155044022/picture_pc_786d5eb40b7721c794d8a761d52f9cab.jpg?width=1200)
「なぜそれができたの?」という質問が出てきたけど、
「いっぱい議論してきたんだよ」という回答。
鶏が先か卵が先かじゃないけど、やっぱり「話し合えること」が大切。
その話し合うって時に、
「何を目的に話し合うのか」というのをみんな共通で持っておくことが大切で、
デンマークの保育指針にはそれが表れているように感じました。
長くなってしまうから詳細は割愛しますが、「保育って何のためにするんだっけ?」っていうのが保育指針に書かれていて、
まず初めにくるのは”børns trivsel”。
英語では”children’s wellbeing”。
すなわち子どものウェルビーイング。
その次に学習などとくるのですが、
まずウェルビーイングがくるんだよ!!
と念押し教えられました。
じゃあどうやって子どものウェルビーイングを築いていくのか、このコースを通じて理論×実践で学んでいくんだろうなと楽しみです‼︎