#131 【ノンフィクション】サイドンを追いかけたあの夏

ポケモンGOリリース当初、私はニアバイ(ポケモンGO内に搭載されている近くに存在するポケモンを知らせてくれる機能)で持っていなかったサイドンが野生で湧いている事を通知されていたタイミングがちょうど夕飯時と重なり、母親に「もうご飯できたから、リビングに来なさい!」と呼び出された。

しかし、「ニアバイにサイドン出てるしなぁ……。サイドンをゲットして図鑑登録したい」という反面、正直にポケモンGOのサイドン捕まえてくると言うと「早く夕飯食べないと冷めちゃうでしょ。じゃあ夕飯は無いね!」と怒鳴り口調で言われてしまうのではないかという2つの葛藤に苛まれていた。

結果として、サイドンを捕まえに行くことにした。サイドンを捕まえに行って、親に何も言われなかったのかと言うと、サイドンを捕まえに行っても別に怒られる事も無く、なんともないように「早く食べちゃって、お風呂に入りな、ね。」で事が済んだのである。

なぜこれだけで済んだのか、親にはなんと言い訳してと言うと自分家の徒歩5分の所にヤオコーがあり、当初中学3年でほぼ毎日塾に通っていた事もあり、前日にヤオコーで飲み物を買う事も往々にしてあった。

その為、「明日の塾で飲むジュースをヤオコーでちょっとだけ買ってくるね。」という今思うとなぜこの言い訳が通用したのか分からなかったが、怒られずにポケモンGOでサイドンを何事もなかったかのようにスムーズにゲットする事が出来たという経緯に至る。

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