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最先端の神社? 武蔵野坐令和神社@所沢市

【武蔵野坐令和神社とは】

所沢市の新名所、KADOKAWAが大きく仕掛けたサクラタウンの中に
2020年に創建された新しい神社です。

武蔵野坐令和神社(むさしのにます うるわしきやまとの みやしろ)と読むのだそうです。長いですね。

しかし、社務所で頂戴した参拝のしおりの中で、
この神社の眷属らしき可愛い狼が

「難しく考えず、気楽に『むさしのれいわじんじゃ』と呼ぶがよい」

と言っていますので、通称(むさしのれいわじんじゃ)です。

なんか軽いノリだなぁ、と思っていたら、命名は国文学者で万葉集研究の第一人者の中西進氏だそうでございます。

そう、元号「令和」を考案された、と噂の大先生。
軽いノリだなぁ、なんて言ってしまってスミマセンでした。

【御祭神】

天照大御神(あまてらすおおみかみ)
素戔嗚命(すさのをのみこと)

御祭神と狼の関係がちょっとわかりません。
狼信仰の三峯神社系なら、イザナギ、イザナミ神ではないのかな。


あと、この二柱を一緒に祀るのってちょっと珍しい?のかな?
古事記などみると、仲がいいとは思えない姉弟なんですよね〜。

(あまてらす)なんて、弟が手に負えなくて天岩戸の洞窟に引きこもってしまうくらいだし。

【社号標】

ありませんでした

【鳥居】

これがまぁビックリの金属製。
メッシュが貼ってあり、いずれはツタが伸びて緑の鳥居になるそうです。
しかも、夜になると「自発光」するのだとか。

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形的には神明づくり、って、もはや形状の問題ではない気も。
参道(?)には赤い鳥居郡もあります。

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【拝殿(本殿)】

拝殿はガラス張りです。
建物の設計は、隈 研吾氏だそうです。
そう、いまある意味一番話題の新国立競技場のデザインを起こした方です。

ガラス越しに中の本殿が見えます。
撮影は遠慮しましたが、こちらのHPには写真があります。

茅葺き屋根と本殿、左右には小さな狼が置かれています。
この狼は、彫刻家の土屋 仁応氏によるものだそうです。

そして、この本殿の天井には天井画が描かれており、作者は天野 喜孝氏
そう、ファイナルファンタジーのあの人です。

なんという
そうそうたる面々なのでしょうか。

【千木について】

最初に見て一番違和感を感じたのが、建物のてっぺんにある千木と呼ばれる飾りです。
工事の時に取り付け方を間違えたんじゃないの?と思ったくらい。

おわかりでしょうか。先端に注目。

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そう、左側は縦にカットされていて右側は横にカットされているんです。

ちなみに縦カットは外削(そとそぎ)、横カットは内削(うちそぎ)と言って、主祭神の神の性別によって使い分けると言われているんです。

男神なら外削、女神なら内削です。
ここの神社の主祭神は(あまてらす)(女神)ですから、横カットになるはず。

でもデザイナーの隈 研吾氏によれば、これは間違いではなく、あえて両方を交わる形にしたとのこと。
令和の時代にふさわしい出会いの場を創造したいとの願いがこめられているそうです。

令和の時代にふさわしいというと、昔ながらの縁結びだけじゃなくてLGBTQの多様性まで考えられているのかな。なんて想像してしまいました。

【縁結び + 仲直り?】

そういえば、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚命(すさのをのみこと)は姉弟だけれど、あまり仲が良いイメージはないです。

傍若無人な(すさのお)に手を焼いた(あまてらす)が、愛想を尽かして天岩戸に隠れてしまうくらいですからね。

この世を真っ暗闇に陥れた兄弟喧嘩を展開したこの二柱に仲直りを願うという壮大な願掛けもこの千木に含まれているのでは、までいうと想像が過ぎるでしょうか。

【御朱印】

ふむふむ。
それ以外にも最初からアニメの聖地として位置づけられていたり、
社務所が自動ドア付きになっていたり、
手水舎から流れる水が敷地内で小川に作られていたり、
聞いていないですが神楽はシンセサイザーで作曲されていたりと、
旧来の神社と比較するとビックリだらけの神社ですが、御朱印は

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メチャメチャカッコいいという。

朱印はひらがなで、万葉っぽい。中の紫の印はたぶん鳳凰ですね。
左上に押された月、サクラと、たぶん稲、山の印もなんとなく意味がありそうです。

最新鋭の神社、貴方はいかが感じられますか。

最後までお読みいただきありがとうございます


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でんだ @ 人生後半を楽しむ
最後までお読みいただき ありがとうございます また読みに来てくださいましたら、嬉しいです 拝