辛口感想 : ももいろクリスマス2023 PLAYERS
ももいろクローバーZの現場に通うようになって10余年。
たくさんの笑顔と元気をもらってきた。
12月23日、24日とクリスマスライブ(ももクリ)に行ってきた。
昔「ももクリはその年一年の締めくくりみたいなライブ」と言ったのはしおりんだったかな?
その言葉通り、いい意味でも悪い意味でも今年を凝縮したようなライブだった。
ライブ直後の興奮が収まって冷静に振り返ると、やっぱり今回は辛口の感想になってしまうことに気がついた。
おっさんの独言の毒に触れたくない方はどうかここでページを離れてください。
もういいでしょうか。
なにかと噛み合わない一年だった
2023年、一年間を振り返ると、ももクロの運営はことごとくおかしかった。
今年は大切なスタッフを病気で失うという、大きな悲しみがあった年でもある。でも、いろんなことが噛み合っていない一年だったように思う。
これまで春、夏、冬には、ももクロが毎年つないできた3大ライブがあった。2023年を振り返ってみる。
春の一大事
広島県福山市で開催された今年の「春の一大事」は、とても素敵なライブだった。そう、地獄の規制退場以外は。
まだ春先の寒風が吹く中、グラウンドを出るまでに一時間以上。
駅までのシャトルバスの輸送能力が完全にキャパ超え。
何十回転したのか、バスの運転手さんがヘトヘトになっていた。
しかしライブ本編が2時間ちょっとで退場待機が1時間以上って・・・。
身体も余韻も冷めるって。
自治体は大規模イベントの開催経験がない。万をこえる客を誘導するときに起こることは想像もできない。それ自体は仕方ない。
だけど、ももクロの運営はわかっていたはず。
自治体に事前のアドバイスはできなかったのだろうか。
昔、富士見市で春ライブが開催されたときは、メンバーと川上マネによるアフタートークショーが退場待ちの時間にサービスされた。
早く会場を出られた私は、その声を後ろに聞きつつ、後ろ髪を引かれながら駅までの道を歩いたな。
そう、この後ろ髪を引かれる思いが余韻となっていい思い出が残るのだが。
夏のバカ騒ぎ
コロナまでの夏は、頭のネジを外してバカになろうというコンセプトのライブが開催されていた。
今年やっとコール解禁で、3年ぶりのバカ騒ぎに期待するマグマが多くのファンの中で確かに高まっていた。
しかしこれがなんと唐突に「なし」になった。
コロナ禍の2年間でも「諦めない、夏」と銘打つなどして、無観客配信やAR導入など新しいやり方を模索するほど、途切れないようにこだわってきた夏ライブなのに、いざリアルのライブ解禁の世の中になったらまさかの「開催なし」とは。
コロナ明けで、他アーティストとの会場確保競争が激しかったのかもしれない。しかたない部分も大いにあるだろう。
けれど、ライブなしという事実よりも、ファンへのアナウンスがなかったのが残念でしかたない。多くのファンのマグマの行き先が迷子になった。
「今年は夏のライブができなくなりました」との運営からのアナウンスは最後までなかったように思うし、来年こそはやりたいのか、もう夏ライブはやらないのかも、いまだに伝わってこない。
(私のアンテナが低いだけで何処かで発表しているのだろうか)
いま、何年も紡いできた夏のももクロの物語がぷっつり途切れている。
冬のライブ ももクリ
遅れた発売
今回の冬のクリスマスライブも、チケット詳細の発表が伸びに伸びて、申込みが始まったのが11月中旬。
このタイミングでは抽選発表もギリギリで、地方から遠征する人は交通手段や宿の確保が大変だっただろう。
また、本番までの時間が短かったためか、グッズの事前販売もなし。
グッズの売上が伸びなければ収益に大きく影響する = 今後のライブの予算も伸ばせない、の悪循環になる。
こんなにドタバタでファンが置いてきぼりにされたライブはももクロでは経験したことがない。
トラブル続きの初日
そして迎えた初日は、まぁトラブル続きで。
大御所マツケンさんをゲストに迎えるブロックで音響機材のトラブル。
どこかの電気回線の接触不良ノイズがバチン、バチンと止まらない。
耳に障るデカいノイズは、たくさん来ているこどもの耳にも絶対良くない。
あーりんがとうとう舞台裏へ戻ってスタッフに確認するという。
舞台装置のリフト?タワー?も起動せず。
曲の途中で高く登っていくはずがタワーが動かず、スタート地点でハーネスをつけて固定されたメンバーは平場のまま動きが取れない。
ここでもハーネスを外したあーりんが他のメンバーのかわりにセンターで踊りまくる。
こういう時に俯瞰で全体を見ることができるあーりんは神だ。
こうした機材系トラブルを二日目にはすっかり解消してくるのが、スタッフの皆さんの心意気ではある。
しかし、前日までの準備や、外注業者との調整・確認は足りていたのか。
一番の問題は
何より一番の問題は、少なくとも私には両日とも肝心のメンバーの気合とか覚悟が伝わってこなかったこと。
「日本一の練習を重ねて本番に臨むのがももクロだ」は川上マネージャーの昔の言葉。
とことんリハを重ねやっと迎えた当日に、開演前の舞台袖でメンバーが感極まって涙目になっていた時代は過去になってしまったのだろうか。
今回のライブはメンバー全員からピリッとしないというか、今回のライブにフォーカスしきれていない「ゆるい空気」を感じてしまった。
過去には何度も声の調子が悪いメンバーがいるライブはあった。いつもより高い声が出なかったり、全般的にフラットしていたり。
でもそういうときは、他の誰かが危機感を感じてなんとかしようとするのが常だった。そして、その勢いのままで百田夏菜子ちゃんが「ゾーン」に入る、というエモい瞬間を何度も現場で観てきた。
だけど今回は最後まで持ち直すことがなかった。
ゆるい空気というのは、もしかしたら私だけの感想かもしれない。
だけど、CHILL感と緊張のない弛緩はちがう。
セトリの昔の曲では声が出ていない場面が多かった。
若い時とキーが合わなかったら、せっかく気心の知れたバンドなんだからキーを落としてもらっても良かったのでは。
これも準備時間不足でリハで調整できなかった、というのは邪推だろうか。
確かに、クリスマスライブと主催年越しイベントが中一週間しかないのは物理的にキツいと思うが、とにかく今のメンバーは時間に追われすぎているんじゃなかろうか。
でも、これは彼女たちの問題ではない。
単なるスケジュール管理だけでなく、先を読んで最善の先手を打つべきマネジメントの参謀が機能していないように思えて仕方がない。
触れられない話題
例えば、高城れにちゃんの離婚問題。
発表直後に川上マネージャーが彼女を守るために打った茶番劇は完璧だった。
その凄腕はいざというときにやはり頼もしい。
だけど今の運営は、今年一年間を通じて「アイドル高城れに」の将来を考えたマネジメント、プロデュースができていたのか。
今回のライブで、彼女は一番信頼していると公言していたモノノフに直接思いを伝えることをしなかった。
私生活をさらけ出す必要は全くないが、本当にモノノフを信頼しているというなら今の気持ちや目指したいものを彼女自身の口から語ってほしかった。
もし気持ちの整理がついていないなら、一言だけ「いろいろあったけれど、これからもももクロの一員として頑張りたい」だけでもよかった。
そうすれば腹落ちして応援してくれるファンもたくさんいただろう。
そんなアドバイスを運営から彼女にしてあげられなかったのか。
結婚しても紫推しだったけど、写真集の時には違和感を、今は距離感を感じている。
・・・この件は筆が止まらなくなるので、いつか機会があったらにしよう。
やっぱりピンポイント川上フォローでは無理なんだと強く思う。
なんとかして欲しい、スターダストの一番偉い人へ。
いかん・・・最初に自分が思っていたよりも毒が多くなってしまった。
こんな駄文にここまでお付き合いいただいて申し訳ありません。ありがとうございます。
これからも推し
誤解してほしくないのは、この投稿はももクロを批判したり、嫌いになるとかの話ではまったくないということ。
これからも推しでいたい。
彼女たちのアイドルとしての魅力は一つも失われていないし、前方のブロックから見るステージ上の彼女たちは本当に後光がさしているように感じる。
それにライブ時のモノノフの一体感は間違いなく日本一。
私はバンド紹介の最後で夏菜子ちゃんから「そして、私達の大〜好きなモノノフのみなさ〜ん!」の声をきくたびに涙出そうになる。
バンマス、へいへいのアレンジは毎年すごくレベルアップしていて、毎回バンド付きのライブが楽しみで仕方がない。
とにかく「笑顔の天下」のためには、運営もメンバーもファンもあらためて気持ちを合わせて、よき新年を迎えたいと思うわけです。
色んな意味で頑張りましょ。
来年も、現場で。
最後までお読みいただき ありがとうございます また読みに来てくださいましたら、嬉しいです 拝