映画を観た記録215 2024年11月17日   ブライアン・デ・パルマ『ミッション・トゥ・マーズ』

Amazon Prime Videoでブライアン・デ・パルマ『ミッション・トゥー・マーズ』を観る。

つまりは、『未知との遭遇』なのであるが、それをNASAの火星探検隊と隕石に何億年前にほろんだ火星人との出会いにしている。

映画の前半では、火星が西部劇に出てくる岸壁だらけのような舞台に見える。それが赤っぽい画面である。ほろんだ火星にとどまっていた火星人がNASA探検隊を巻き込み、殺してしまう。

確かに巻き上がる竜巻がこの映画というか、「地球での生命」におけるDNAのらせんに構造に似ている。

本作はストーリー的には、家族で楽しめる。冒頭は、「ミッション・トゥ・マーズ」に決まったティム・ロビンス扮するウッディとコリー・ニールセン扮するテリー・フィッシャー夫妻のパーティーから始まり、夫妻はチュッチュし、結局、この夫妻は、宇宙に出てもチュッチュするのである。ティム扮するウッディは、自己犠牲を発揮し、宇宙で亡くなってしまうのである。頭の固い日本人が見たら、チュッチュやっているからたるんでいるから死んでしまうんだ!と怒鳴りそうである。

職場での先輩、後輩、先走る元気な新人、落ち着いた中年の管理職、その管理職との葛藤、夫婦はチュッチュ、自己犠牲、画面いっぱいの宇宙空間、宇宙船、ドクターペッパーの液体などなど、家族で楽しめるSF映画ともいえる。

本作の設定が2020年である。

4年後の2024年、NASAがこの映画のように火星探査ができるまで発展していない現実の中、私は観ている。ちなみに、新人パイロットのフィルはM&Mのチョコレートが好きで、DNAモデルを無重力の宇宙船の中、作って遊んでいる。

何が写っていたか、と蓮實に言うなら、ドクターペッパーとM&Mである、とで、も言っておく。

音楽はエンニオ・モリコーネ。

家族で生命誕生の神秘に立ち会える映画だとでもいっておく。

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