映画を観た記録240 2024年12月21日 ロマン・ポランスキー『戦場のピアニスト』
Amazon Prime Videoでロマン・ポランスキー『戦場のピアニスト』を観る。
エイドリアン・ブロディ演じるピアニストであるシュピルマンは実在の人物であり、戦争末期直前、シュピルマンを助けたドイツ人将校・ヴィルム・ホーゼンフェルトにより助けられた。
ポーランドに侵攻したナチスドイツの残虐さをストレートに描いている。ナチスに勝ったという「戦意高揚映画」ではなく、被害国の立場で描いている。ナチスドイツは、襲撃したユダヤ人家族を全員立たせようとするが、中には車椅子の者は立てないので、そのものは上の階から落とすのである。ナチスはユダヤ人だけではなく、障害者も老人もお構いなく「慈悲の殺人」(安楽死)をしていたのである。
ナチスに支配されたポーランドを再現している。
比較しても仕方がないが、スピルバーグの『シンドラーのリスト』より、映画として秀でている。
反ナチス映画の最高傑作。
ポランスキーそのものが、ユダヤ系ポーランド人なので、なおさら、傑作である。
しかし、Wikipediaを見たら、『戦場のピアニスト』がアカデミー賞受賞しているにもかかわらず、性的暴行の容疑で式には出席していなかったようだ。
真相はどうなんでしょうかね。
とはいえ、本作は反ナチス映画の最高傑作であることは間違いない。