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もっと堪能したかった世界レベルの攻防

ジャパンラグビー トップリーグの第3節 クボタスピアーズvsNTTコミュニケーションズシャイニングアークスを観戦。
開幕戦も観たスピアーズと共にシャイニングアークスのファンクラブに入っていて、どちらも応援したい気持ちと観たい選手が多く楽しみにしていた一戦。シャイニングアークスは緊急事態宣言下にある試合ではファンクラブでのチケット販売を行っておらず、JRFUの先行抽選も当たらなかったので、開幕戦同様でスピアーズのファンクラブでチケット購入。しかも席はトラック上にあるプレミアムシート。フィールドレベルで観戦できることに期待せずにはいられなかった。

トラップだらけで勿体なく感じたプレミアムシート

期待していた分、非常にストレスが高かった。観たい!という瞬間に視界が遮られてしまったプレミアムシート。
前にどういう人が座るかは運次第でどうにもならない。下手に何か言ってトラブルを起こすのも避けたい。それにしても最前列の人は両手を頭の後ろに回し肘を広げ、2列目の人は望遠鏡で見るのに両腕を高々と上げてで視界はどんどん狭まる。そこについては文句は言えない。人それぞれの観戦スタイルもあるし、その後ろで視界を探して左右に動く自分も4列目の人からすれば邪魔であっただろうと思う。ただ4列目の人たちはほぼ立って観戦していた。それを寧ろ羨ましく感じていた。立ってみたほうが遥かに見える。でも3列目ではそれもできない。
加えて試合が始まると様々なスタッフが立ちはだかる。ボールボーイ的スタッフ、放送用マイクスタッフ。自分が立っていたら、その後ろで見ている人は見えなくなること理解できないのだろうか。随分薄いプロ意識では?
立ったりしゃがんだり、状況に合わせて動くのは相当しんどいし、その辛さは十二分に理解しているし、必要だからそこにいるのも分かる。けれど一番観たいというタイミングで視界が遮られると…
湘南ベルマーレの暴れん坊シートのように段差があるひな壇にできないのだろうか。費用がかさむならその分チケット代を値上げしてもいいと思う。今の値段でも破格と思うし、その価値は十二分にあるように思う。

見たい選手の宝庫で見所満載の両チーム

この試合で大注目していた3選手。

●マルコム・マークス

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RWC2019優勝メンバーでもあ理、昨シーズンはこの日の対戦相手のシャイニングアークスに所属していたマルコム・マークス。知人からの受け売りで申し訳ないけれど、スクラムを組んだ人からの話ではスクラムを自在に操れるくらいの実力があって組みたくないと思わせられるらしい。この日もあったけれど、ジャッカルの時の怪力、開幕戦から3戦連続トライを奪う大活躍でスピアーズ3連勝に大きく貢献。
せっかく観られるフィールドレベルからだったからスクラムの時の一連の動きとか表情をと思っていた。

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こんな目で見られたら…
もっと撮りたいシーン、特にスクラムであったし、撮れた写真もあるけれどnoteの掲載枚数の制限もあり…

●グレイグ・レイドロー

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ワールドカップを通じて日本での認知度も人気も高いスコットランド代表だったグレイグ・レイドロー。
代表からは引退しての来日し、今季と来季の2年観られるのは幸せなことだと思う。ワールドカップではスコットランド戦を観られなかった自分にとって初めての観戦。

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スクラムハーフならではパス出す瞬間とか、スクラムでボールを入れる時とか撮りたいシーンは色々あった。あるにはあるけれど…

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そんな2人が絡んでないけれど、マルコム・マークスにダブルタックルに入るシャイニングアークスの選手を(笑顔で?凄いなと思いながら?)見るグレイグ・レイドロー。

●ライアン・クロッティ

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オールブラックスでのcap数は48でRWC2019にも出場しているライアン・クロッティ。今シーズンこの試合が初先発。試合中、チームを常に鼓舞し続けていたり、指示を出しながらアグレッシブさを感じた。

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ノーホイッスルトライから勢いついたスピアーズ

常に激戦となる両チームの戦いというイメージがある中、この試合まで連勝で勢いに乗るスピアーズと、上位進出を考えると負けられないシャイニングアークス。まさかのノーホイッスルトライで先制したスピアーズが終始流れを持っていたように感じた。

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モールでゴリゴリに押し捲るスピアーズ。フォワードの強さNI圧倒的なものを感じる。でも、ここから…

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これをきっかけに

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両チームによる乱闘に発展。ここまで今季3試合観て、どの試合でも乱闘を見ている気がする。

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グレイグ・レイドローのキックに対して、チャージ成功するルアン・ボタ。高身長を生かして、この試合でこれを含めて2回成功。普通に突っ込んで行くのでなく相手選手越しにって凄すぎる。想像していなさ過ぎてボタの頭が切れてしまった。
経験者に聞くとチャージ成功した時の痛みは半端ないらしい。

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フィールドレベルでの観戦だったからこそこの角度でのパス出しの瞬間。

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1節、2節とリザーブからの出場からだった岸岡選手はこの日10番をつけ80分フルタイム出場。落ち着いているように見えて新人感はあまり感じなかった。

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スピアーズを応援したくなったきっかけのラピース。今回はあまり撮れなかっただけにタックルに入るこの瞬間。フラッグのポールが邪魔に…でもこれは致し方なし。
前半、ヘッドキャップを付けていないを見て不思議に思っていたら、どうやら単純にロッカーに忘れたらしい。そんなこともあるんだと。

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グレイグ・レイドローに代わって出場した湯本選手。

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試合が止まることが多く、その間の選手同士のやりとりもよく見えた。試合中との表情の差が大きい。

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スクラムには魅せらるシーンがたくさんある。こういうシーン、表情を見られたのもフィールドレベルのプレミアムシートだったからこそ。右下に少しトラップに引っ掛かっているけど、まだ全然いい方。トリミングしようと思ったけれど、すると見えているフランカーの人の表情も消えてしまう。。。

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ゴール付近に向かう井上選手を応援するノンメンバーの選手たち。チーム一体で戦っているのが伝わってくる表情。

シャイニングアークスが粘るもスピアーズの勝利

両チームで大きな戦力差があるわけではなく、それは試合を観ていても感じた。その中で勢いに乗るスピアーズが終始リードして、粘り続けるシャイニングアークスを引き離して勝利。試合的には非常に面白かった。その分、もっときちんと観たかったと非常に強いストレスを感じた。

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試合終了後、この試合が怪我からの復帰試合でトライも決めたシェーン・ゲイツとマルコム・マークス、ラピース。3人とも南アフリカ出身。

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試合後のマルコム・マークスとグレイグ・レイドローから観客席に礼をするグレイグ・レイドロー。

観づらさは仕方ないにしても気になったモラルとマナー

前に座る人は運次第、スタッフの人達も悪気があるわけではない。それを思えば、思いも願望もあるけれど観づらさは仕方ない。
それ以上に気になったマナーの悪さとモラルのなさが多い観客が気になった。プレミアムシートがあるピッチ席は明確に食べ物を食べることは禁止されていたにも関わらず、試合前からあちらこちらで食べている姿が見えた、
加えて動画撮影はあらゆるところで禁止と書かれているにも関わらず、それも随所で見えたし、自慢げにSNSでアップしているのを見かける。そういうモラルのなさから、それまでなかった禁止事項が増えていく。
加えて、現状どのスポーツであっても大声出すことは遠慮を繰り返されている中、試合開始から終了まで、声援というより大声で解説をする人がいた。誰だかよく知らない人の解説なんて耳障りで元々好きじゃないし、この状況下でそれをするマナーの悪さ。
一生懸命プレイをする選手、運営するスタッフ、それを楽しみにくる観客、その全ての人達に対して失礼だと思うし、ファンクラブ加入者、スポンサーの人達が座る席だからこそ、余計に残念に思った。


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