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あいみょん
友人が「君、これを聴いて見給へ」と言ってあいみょんの円盤を4枚持ってきた。「青春のエキサイトメント」と「瞬間的シックスセンス」、そして「おいしいパスタがあると聞いて」。なので、このところクルマで聴くのはもっぱらあいみょんなのだ。
もちろん名前くらいは知っている。TVでお見かけして、ちょっと気後れしつつ好感は持っていた。ギターを弾かなくなって幾年月のジジイに、いまどき生ギターをかかえて歌う姿はなかなかカッコいい。どこかつるりとした近頃の歌たちにないザラザラ感とポップなメロディ。いやいや、いいじゃないか。こういう歌がウケるのは悪くないなと思う。
友人のあいみょん評を無断転載。還暦を過ぎた老人予備軍である。
「なんか、自分が手放した様々な可能性を思う存分追い求めている姿が、眩しくもあり、羨ましくもあり・・・。鼻につくところも、共感するところもありますが(中略)時代をつくるひとつの才能ではあるようです。確かにそれなりの説得力はあるのではないでしょうか」
「まだ眠たくないのセックス」をするのも、「恋仕事生活家族や捨ててしまいたいと悩む事ばかり」なのも、「どん底に落ちた女のふりして適当に頭を撫でられ食べていく」のも、あいみょんの歌は人間には変わらぬ体温があることを教えてくれる。それはきっと大事なことだ。
そう言えば、近頃どうもひっかかるCMがあるのです。
新しいのか、古いのか。
自分の生き方をそんなものさしで測ったことはないが
私はどうやら、古い人間らしい。
確かに、身の回りはしっくり馴染むものばかり。
手ざわりのあるものしか信じられない。
心の赴くままに、過ごしていく。
私は、どこまでいってもアナログ人間だ。
「測ったことはない」って、しっかり気にしているじゃない。どうもここに描かれているオッサンは信用できない。どうして新しいとか、古いとかどうでもいいじゃないかと言えないかね。あなたは、どこまでいってもただの自己陶酔だよ。
あいみょんはこういう男は好きではないと勝手に決めて駄文を締めるといたします。