junaida《IMAGINARIUM》
閉会前日の佐倉市立美術館「junaida《IMAGINARIUM》」展に駆け込む。会期末でも、いやだからかなかなかの盛況。作品はお目にかけていても(つい最近は伊坂幸太郎「逆ソクラテス」で)、junaidaというアーチストのことはほとんど知らないのだ。1978年生まれ、これが初の大規模個展らしい。
精緻で自由な空想世界は、決しておとぎ話ではない。その表と裏をだまし絵のように潜ませながら進む絵物語。深読みもできる、単純にその作品に魅入られるのもいい。解放と潜考のひと時だった。
ミュージアムショップで先述の絵本「の」を購入。詩画集としても楽しいが、ムフフな結末がちゃんとあるのだ。展覧会は年を越えると関西方面に巡回するらしい。