祭りばやしが、ふたたび。
佐倉にも秋祭りが戻ってきた。江戸時代、佐倉藩の総鎮守だった麻賀多神社の祭禮で、各氏子町内計21の踊り屋台や八幡太郎義家などを載せた人形山車、神輿が市内を練り歩く。城下町特有の狭くクランクの多い道をすれ違う様子や、人力のみで登る急坂などはなかなかの見どころ。「えっさのこらさのえっさっさ」の掛け声とともに曳き回しが行われ、曳き手たちの中を踊り子たちが舞う。電線や沿道の建物を損ねないように時に強い口調の指示が飛び交い祭りはさらに熱気を帯びる。普段はクルマも人も互いをけん制しながらという道も、こればかりは狭いからこそのパフォーマンスなのだ。例年ならその狭い道の両脇にさらに出店が並び、行き交う人でさらに密集していくのだが、今年の出店はまだなし。時間も短縮されている。
佐倉の祭りで好きなのは、若い衆が目立つこと。オヤジたちは円滑な運営の手助けに徹する。それでいいのだ。威勢よく賑やかなこのフェスティバルはは若者の発散の場にもなっている。子どもの頃、初めての参加で熱を出してしまい、以降観るだけの人になってしまったかつての喘息少年には、そのエネルギーは少しだけ羨ましい。それにしても、笛はマスクをはずして(当たり前か)、黙って叩く太鼓はマスクというのは、頭の悪いジジイにはちょっとわからない。まあいいか、取りあえずは再開したことに意味がある。不要不急とやらは少しずつご返却させていただこう。
久々に再開された祭り、本来ならば山車や屋台を撮って歩くところだが、週末クライマックスシリーズという神宮球場の祭りに詣でて疲れてしまい、買い物ついでの「チラ見」で済ませてしまった。すまぬ。