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新卒2年目で挑む新規事業。若手メンバーが描くキャリアパスとは

「新規事業」という成長の可能性に満ちた領域で、挑戦を続ける出前館。その中核を担うのが、戦略事業開発本部です。

今回は、営業部門を経て、現在は新規事業領域で価値創造に取り組む池田さんにインタビュー。新卒入社からわずか2年で新規事業に携わることになった背景や、サービス拡大の現場で直面する難しさとやりがい、そして池田さんが描く未来のキャリアについてお話を伺いました。

池田 貴紀 
戦略事業開発本部 クイックマート事業部 クイックマート企画グループ
2023年に新卒で出前館へ入社。入社後は東西営業部へ配属。加盟企業に対する追加出店、販促、広告提案業務を担当する。2024年9月より、戦略事業開発本部クイックマート事業部クイックマート企画グループへ異動し、新規事業であるクイックマートのグロースに携わる。


第二創業期、挑戦と安定を兼ね備えた環境に飛び込む


── 就職活動の軸と、出前館への入社を決めた背景について教えてください。

就職活動の一番の軸は、「新卒でも自ら手を挙げれば、大きなプロジェクトに関われる会社」でした。出前館は新卒でも裁量権を持ち、自らの意志で動ける環境があると聞き、興味を抱きました。

また、1社目だからこそ、挑戦する環境と安定した基盤の両面を持つ会社に入社したいという思いがありました。出前館は現在、「第二創業期」と呼ばれる転換期の最終フェーズを迎えています。これまでに築いてきた基盤を大切にしつつ、新たな挑戦に向けて舵を切ろうとしているフェーズです。出前館はまさに、自分の求めている会社だと感じました。

面接での「社員の方々の想いの強さ」も入社理由のひとつです。皆さんが企業理念を自分の言葉で語られていて、全員が同じ方向を見ていることが伝わってきました。「ここで一緒に働いてみたい」と素直に思ったのを覚えています。

── 入社してみて、ギャップはありましたか?

思っていた以上に、クールで洗練された会社だと感じました。会社設立から25年という歴史があることから、伝統的でどこか古風なカルチャーがあるのではないかと想像していたのですが、入社前のインターンシップでその印象は大きく変わったんです。

オフィスはモダンで洗練されていて、働き方もフレックス制度が導入されているなど非常に柔軟。社員の皆さんもとても気さくで、年齢や役職に関係なくフラットに意見を交換し合う姿が印象的でした。年功序列ではなく、フラットでオープンな文化もあります。これまで抱いていた固定観念が良い意味で覆りましたね。

信頼関係の構築で学んだ、相手に寄り添う大切さ


── 入社後は、どのような仕事に携わったのでしょうか?

中小企業を担当する営業としてスタートしました。ミッションは、加盟店の売り上げを伸ばすこと。追加出店や販促キャンペーンなどを提案しながら、お客さまの課題解決と売り上げ向上に取り組みました。

── 営業活動の成果として印象に残っているものはありますか?

ある飲食チェーン店の出店拡大を実現できたことです。新たに担当を引き継いだお客さまだったのですが、追加出店にはかなり慎重な姿勢で、ご挨拶の際も「関係構築はこれからだな」と感じるような状況でした。それから、半年間をかけて少しずつ信頼を深めていき、最終的には大規模な追加出店を叶えることができました。

── 時間をかけて関係性を築き上げたんですね。どのようにして信頼関係を深めていったのでしょうか?

まずは、売り上げ向上に直結する具体的な方法を示すことを意識しました。コミュニケーション量を増やすためには、「池田からの提案は聞く価値がある」と思っていただくことが大切だと考えたからです。店舗ページの見せ方や商品構成の提案を行ったり、送料無料キャンペーンなどの販促企画に参加してもらったりして、成功事例を増やしていきました。

当初は私から連絡をするのみでしたが、次第にコミュニケーション量も増えていき、「ちょっと相談したいことがある」とお客さまから連絡をいただけるまで関係性が深まりました。

── 営業活動を通じて、どのような学びを得たのでしょうか?

「お客さまが本当に求めていることを理解する姿勢」の大切さです。一方的に提案を押し付けるのではなく、相手の立場に寄り添うことがいかに大事かを実感しました。

相手目線に立つには、事前準備も欠かせません。飲食業界に関する特集記事やネットニュースを日々チェックし、情報を収集することで、お客さまの視点に少しでも近付くよう努めました。

そして何よりも大事なのは、直接の対話を通じて、企業や店舗ごとに異なる課題やボトルネックをしっかりと把握すること。これらを意識した結果、効果的な提案ができるようになり、お客さまとの強固な信頼関係を築くことができたのだと考えます。

「答えのない課題」と向き合う難しさと面白さ


── 現在は新規事業へ携わっていると伺っています。どういった流れでポジション変更となったのでしょうか?

2年目のある日、人事の方から「新規事業に興味ありませんか?」と打診をいただきました。その時の心情は、嬉しさ50%、驚き30%、不安20%でしたね。新卒で新規事業に携われる機会なんてそう多くはないですし、ずっと興味を持っていた分野でもあったので、まずはお声がけいただけて純粋に嬉しかったです。一方で、自分にこの仕事が務まるのだろうかという不安も少しはありました。

それから、戦略事業開発本部の本部長の森山と何度か面談を重ね、自分に求められている役割について具体的にイメージできるようになったタイミングで、異動を決意しました。

── 具体的に、池田さんはどのような役割を担っているのですか?

新規事業である「Yahoo!クイックマート」に携わっています。Yahoo!クイックマート」は、出前館のラストワンマイルの配達網とLINEヤフーの顧客基盤・集客力を組み合わせた、日本初のクイックコマースサービス です。2024年11月からは、全国43都道府県で展開しています。

その中でも僕は「営業企画」として、出店候補地を選ぶためのデータ分析や、営業資料の作成、出店スケジュールの計画などを行っています。さらに、企業との定例ミーティングで使用する資料のフォーマットを統一するなど、営業がより効率的に活動できる環境を整えることに力を注いでいます。

── 新規事業ならではの難しさはありますか?

「答えがない課題」に向き合うことに難しさを感じますね。新規事業では前例がほとんどないため、何が正解かをすぐに判断するのは容易ではありません。試行錯誤を重ねながら、最善の方法を模索する毎日です。アイデアを出しては検証し、失敗するたびに工夫を重ね、形にしていくという流れを繰り返しています。

メンバー全員で頭をひねりながら議論し、少しずつ答えに近づいていく過程は難しくもありますが、同時にやりがいを感じる部分でもあります。

── 難しさでもあり、やりがいでもあると。

はい。営業のとき以上に、深く考え込んだり、長い時間をかけて課題に向き合う機会が増え、新鮮で面白いのかもしれません。

それに、難しい課題に直面しても、いつでも相談できる雰囲気があるので、前向きに取り組めているというのもあります。悩んだときには、周囲のメンバーからすぐに助言をもらえたり、一緒に考えてもらえたりするので、一人で不安を抱え込むことはほとんどありません。

学べるものは何でも学ぶ。その先に、さらなる成長を描いて


── 周囲の協力を得やすい環境なんですね。

そうですね。しかも、戦略事業開発本部には、新規事業立ち上げや事業責任者、会社経営に携わってきたスペシャリストが多く在籍しています。そんな経験豊富な方々にもかかわらず、経験の浅い僕に対して「もっと意見を聞かせてほしい」という姿勢で接してくれます。そのおかげで、少数精鋭で年齢や経験も幅広いチームではありますが、萎縮しすぎることなく安心して仕事に取り組めていますね。

── 池田さんのケース以外でも、若手が新たに挑戦して活躍している例はありますか?周囲を見渡して、感じていることを教えてください。

出前館には、挑戦したいという意志を持っていれば、しっかりと応援してくれる環境があると感じます。実際に、僕の同期には営業からキャリアをスタートし、現在は別の部署で活躍しているメンバーが2人います。どちらも、「この分野で挑戦してみたい」という明確な目標を持っていて、その想いを会社がしっかりと受け止めてくれた結果、異動が実現しました。

ただ、希望を伝えるだけではなく、それを実現するための努力や実績も大切です。その2人は営業時代に成果を積み上
げ、自分のスキルや仕事の姿勢をしっかりと示していました。努力が評価され、新しい部署でも「活躍できる」と信頼されたのだと思います。

── 池田さんご自身の仕事の姿勢はどのようなものでしょうか?普段から意識していることがあれば教えてください。

僕が大切にしているのは、「学べるものは何でも学ぶ」という姿勢です。今の環境は本当に恵まれていると感じています。長年事業に携わってきた方や、他社でさまざまなプロジェクトを経験されてきた方など、多くのメンバーから、日々多くの刺激を受けることができるからです。

どのように物事を考え、どのように行動しているのかをできるだけ吸収して、少しでも早くチームの戦力になっていきたいです。

── 最後に、池田さんの目標を教えてください。

まずは、目の前の「Yahoo!クイックマート」のサービス拡大に全力を尽くしたいと考えています。競合他社が多い領域で、業界No.1を目指していくことが最大の目標です。

そして、将来は事業企画や事業開発の分野にも挑戦してみたいという思いがあります。最終的には、事業責任者として大きなプロジェクトを牽引できる立場も目指したいですね。まだまだ経験不足な部分も多いですが、目指す未来を少しずつ現実に近づけていけるよう、自分自身を成長させていきたいと思います。

取材・執筆/早坂みさと



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新規事業(Yahoo!クイックマート)/ マーケティング戦略
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